トモセラピーHシリーズ

ITEM2014 Report (ITEM in JRC 2014 国際医用画像総合展):
2014.04.14

 CT技術と放射線治療技術を組み合わせ、CT撮影からそのまま放射線治療に移行できるよう設計された装置。強度変調照射技術と治療台移動を組み合わせた、「TomoHelicalTM(ヘリカル回転照射)」と「TomoDirectTM(ダイレクト照射)」の2つの照射法で放射線治療を行う。セットアップからQAに至るワークフローを統合管理する専用ソフトウェアが用意されており、柔軟な治療計画、効率のよい治療、簡便なQAで一連の放射線治療をサポートする。
 一度のセットアップで単純な形状から複雑な形状まで、複数のターゲットへの照射も可能で、高速バイナリMCLを用いて強度変調照射を効率よく実施できる。
 「TomoHelical」は、ガントリを360°連続回転させながら治療台を移動させヘリカル回転照射を行う。放射線の最大照射領域は40×135cm。「TomoDirect」は、ガントリを一定角度に固定し照射を行う。
 空間専有面積は従来のCT装置とほぼ同等。ガントリ全体がカバーに収められており、患者、医療者ともに安全な治療が実施できるように配慮されたデザインだ。

TomoHDシステム
ブース展示では、ガントリ内で回転する検出器と放射線照射のイメージが本体に投影されていた