【JRC2014参加レポート】「肝臓MRIまるごと3時間を終えて」古河勇樹先生(東京警察病院)より

ITEM2014 Report (ITEM in JRC 2014 国際医用画像総合展):JRC & ITEM 2014 参加レポート
2014.04.13

【JSRT】教育講演4(放射線撮影分科会(MR))4月11日(金)14:50~15:50 場所:(502)
【JSRT】第62回放射線撮影分科会 テーマC:MR 4月11日(金)15:50~17:50 場所:(502)
 
肝臓MRIまるごと3時間を終えて
JRC二日目の「教育講演4」と「第62回放射線撮影分科会」に参加してきました。開始前より会場は満員で、立って聴講されている姿を多く見ました。聴講時間も長く集中力を持たせるのが難しい中、最後まで講演を熱心に聞き入っている多くの聴講者の姿が印象に残っています。
このセッションの演題内容は、ずばり「肝臓MRI」です。最初に肝臓MRIにおける信号変化の病理学的背景、特徴的な所見など放射線科診断医からの視点による臨床的講義があり、続けて、求められている画像を撮るにはどうするかというテーマで4人の演者による技術的講演がありました。
肝臓MRIは多くの病院で比較的目にする検査ではありますが、失敗も多く経験する検査の一つであろうと思います。他検査と比べMRIの感度が良く臨床的意義があるという話は、我々MRIを担う技師にとって励みになるものですが、逆を言えばMRIで失敗すれば、他検査では分からないということでもあります。
「誰が撮像しても平均的な画像になるように」という小林先生の言葉は、まさにそれを言い表しているのではないでしょうか。我々は、オンリーワンを目指すのではなく、チームでナンバーワンを目指さなくてはいけません。肝臓について非常に勉強になり、改めて考えさせられる濃密な三時間を過ごしました。