今年発売された診断用X線装置「RADspeed Pro V4 package」は、現場からの要望に応え、検査中の流れを妨げない、スムーズなオペレーションを行うことをコンセプトに開発された。
DRとX線高電圧装置の操作を一体化した統合型コンソールに加え、検査室内、操作室と場所を選ばず情報を確認することができる、情報表示モニタ(オプション、3台まで設置可能)を搭載している。
情報表示モニタは患者の取り違えを未然に防ぐ名前確認機能をはじめ、検査オーダーの確認や撮影プロトコールの設定、撮影画像の確認など従来では検査室から出て行わなければならなかった作業がモニタを通し行えるため、円滑な検査で患者への負担軽減も期待できる。
長尺撮影もX線管の首振り動作と同期して撮影台が自動で動き、高精度な自動結合により、つなぎ目のない長尺画像が簡単に得られる。
撮影部位ごとに最適なフィルタに切り替わるオートフィルタや、着脱可能なグリッドなどを取り入れ、一層の被ばく低減も実現している。