ここで、ziostation2の新しいアプリケーションをいくつかご紹介していく。
TAVR術前プランニング
経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)の術前シミュレーションを支援するアプリケーション。経大腿・経心尖アプローチごとに最適なワークフローで術前プランニングを支援する。
例えば経心尖部法の場合は、カテーテル刺入位置と心尖部の距離や、心筋の厚み、大動脈弁へのアプローチ角度などを簡便に表示できる。
また、弁の動きもPhyZiodynamicsの技術によって滑らかな動態で表示することが可能。同社独自のDynamic ROI機能により、置換する位置にROIを設定し動画再生すると、心臓の拍動に合わせて、ROIおよび弁の直径と面積のグラフが連動して表示されるため、拍動する動態をみながら弁輪や弁輪面と冠動脈起始部の距離を計測できる。
CT肺動脈自動分離
肺野、気管支、肺動脈、肺静脈を自動で抽出し、VR表示で色分け(マスク)表示する機能。マルチデータフュージョン機能により、腫瘍などの病変と重ね合わせ表示も可能。抽出部位はMPR上でオーバーレイ表示することができる。
大きな臨床メリットの一つは、肺の動静脈の自動抽出精度が非常に高く、技師の負担軽減につながる点。
末梢血管など、分離の困難な部分でも、動静脈マスクの修正が簡便で、修正の手間も非常に軽減されている。
CT大腸解析
近年、日本でも積極的に実施されているCTコロノグラフィの解析アプリケーション。
歪みの少ない展開像(VGA)を取得する独自アルゴリズム、高い精度での腫瘍・ポリープ等の自動抽出、豊富な表示機能で大腸スクリーニング検査のワークフローを改善する。
デジタルクレンジング機能は精度がさらに向上し、埋没した部分の観察が可能となっている。
また、ポリープを強調するPhyZio Enhance Filter機能で診断精度の向上に貢献する。