【JRC2013参加レポート】「CyPos15 冠動脈・大血管・末梢血管」横山博一先生(心臓血管センター北海道大野病院)

ITEM2013 Report 国際医用画像総合展 (ITEM in JRC 2013) レポート 新製品 速報:JRC & ITEM 2013 参加レポート
2013.04.16

CyPos15 冠動脈・大血管・末梢血管
日時:4月13日 14:00~14:42
会場:414+415
演題:C101 「閉塞性動脈硬化疾患の血管評価における下肢サブトラクションCTAの有効性」
演者:鈴木美知子(岩手医科大学)
 
 
 閉塞性動脈硬化疾患(ASO)は、高齢化社会において今後益々増加する疾患と思われる。従来からこの疾病に対しての検査・診断はCTが一般的であったが高度石灰化による血管内の評価は、CTの弱点であり描出が困難であった。
 今回320列CTによるサブトラクション法は逐次近似法(AIDR3D)を使用しての被ばく低減(従来法と比較して約1/3に減、一方画質に関しては従来と変わらず)と合わせて脱気による患者を固定して体動を防ぐ固定具を使用。更に軌道同期撮影によるミスレジの少ないサブトラクション画像は、より高い描出能の向上によってDSA画像と比較し遜色ない画像であると結論付けている(95%以上の相関)。2管球やスイッチングなどによるエネルギーサブトラクションはここ数年確立され、従来の高度石灰化病変を容易に削除して血管のみを描出する報告が見られるがこの方法は、純粋にサブトラクションを行うことで再現性の高い方法である。