トモセラピー

ITEM2013 Report 国際医用画像総合展 (ITEM in JRC 2013) レポート 新製品 速報:
2013.04.16

 TomoHDシステムでは、CTの技術を応用してIMRT/IGRTを行うために専用設計されたシステムにより、強度変調照射技術と治療台移動を組み合わせた、「TomoHelical」と「TomoDirect」の2つの照射を駆使して放射線治療を行う。
 「TomoHelical(ヘリカル回転照射)」は、治療台を移動させつつガントリーを360°回転させながらヘリカル回転照射を行うことで、均一性の高い集中的な放射線の照射が可能だ。放射線の最大照射領域は40×135cmとなる。
 「TomoDirect(固定多門照射)」は、ガントリーを固定させ、治療台の移動のみを行う。高速バイナリMLCによる強度変調照射を行うため従来のリニアックに比べ効率よく治療が可能だ。一度のセットアップで照射が可能なため長いターゲットや複数のターゲットに有効となる。
 「CTrue」機能により、位置決めのための事前のCT撮影が可能なため、さらなる位置決め精度の向上が図れる。また、AAPM(北米医学物理学会)のTG-148準拠となるQAツールを搭載し、よりシンプルにデータ収集から解析が可能だ。操作のタッチパネルのほかに、治療台に付いたコントロールキーパッドにより片手での操作が容易になり、セットアップ・治療・解析を短時間で行うことができる。
 トモセラピーは、現在、国内で33台が稼働。

トモセラピー
TomoHDシステムでは、TomoHelicalとTomoDirectを使い分けることで様々な治療に柔軟に適応できる