Universal Viewer

ITEM2013 Report 国際医用画像総合展 (ITEM in JRC 2013) レポート 新製品 速報:
2013.04.14

 日本の読影医の置かれた現状をもとに、読影効率の向上や読影医と臨床医の情報連携強化を目指して開発された高機能統合ビューワ。完全ウェブベースで、あらゆるユーザがインターフェースを共有でき、医療従事者間でのシームレスな情報連携をサポートすることができる。

Universal Viewer

 また、高度な可視化ツール(マルチモダリティ画像の重ね合わせ、3Dレンダリング、プリプロセッシング、自動骨除去, 血管抽出機能や抗がん剤の治療効果判定ツールなどといった、ワークステーションと同等の解析アプリケーションを使うことができる。

マルチモダリティ画像の重ね合わせ

 また、ユーザの好みに合わせたスクリーン配置を学習し自動化する「スマート・リーディング・プロトコル」を搭載。好みのレイアウトを表示させた後、スマートボタンを押すことで、ハンギングプロトコルを学習するアルゴリズムが搭載されている。

 開発の背景には、急増する読影医の負担がある。CTやMRIなどの画像から読影レポートを作成する放射線科医の数は国内で約5,700人と、米国に比べて約5分の1。また人口100万人あたりの読影医数も平均約36人(米国に比べて約3割)と極めて少ないのが現状である。しかし、画像撮影装置のデジタル化や高機能化に伴い、2008年度の調査当時で読影医1人当たりの平均読影件数は年間約8,200件と、米国の2,700件と比較して約3倍となっている。そのような状況を踏まえて開発されたUniversal Viewerは、読影医の負担を軽減し、読影の効率とワークフローの改善に貢献すべく、日本の開発チームによって、日本ならではの高機能へのニーズに応えている。