キヤノンマーケティングジャパン

ブースインフォメーション

今回キヤノンブースでは、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンITSメディカル(キヤノンIM)、およびキヤノンライフケアソリューションズ(キヤノンLCS)のグループ3社が合同展示を行った。病院をイメージしたブースでは「医療情報ソリューション」、「健診業務ソリューション」、そして「医療画像ソリューション」の3種類のゾーンが展開され、医療現場の幅広いニーズに応えるキヤノンの製品とソリューションが利用シーンと融合する形でわかりやすく展示され、多くの来場者で賑わっていた。 その中から、本稿では「Primitus」、「Medical Photo Solution」を紹介する。  
 

製品情報

その他

Primitus

Primitusは放射線画像のフィルムレス運用を強力にサポートするPACSであり、医療施設における画像インフラの役割を担うシステムである。堅牢性と冗長性の高いサーバーは日々発生する大量のDICOM画像を安全かつ長期にわたり保存することが可能で、柔軟性に優れたビューアは医療現場における様々な画像参照ニーズに応えることができる。2D PACSとしての用途に加え、3D 用の Thin Slice データを保存するためのサーバーとして利用することも可能である。今日、医療施設では電子カルテやオーダリングシステム、RIS、レポーティングシステムなど様々なシステムが稼動しているが Primitusはそれらと連携するための業界標準に則した多様なインターフェイスを持ち、導入先施設の業務フローに応じた運用が可能である。また、PACSとしての基本機能に加えアンチウィルスサーバー機能も持ち、ネットワーク上のコンピュータへ最新版のアンチウィルスパターンファイルを配信することもできるほか、Medical Photo Solutionの機能限定版を標準でバンドルしており、デジタル一眼レフカメラEOSで撮影した写真をDICOM画像として簡単に取り込むこともできるなど「PACS+α」なユニークな製品である。

 

その他

Medical Photo Solution

デジタルカメラは院内の様々な診療科や部門で利用されているが、撮影した写真に患者情報を結びつける作業が煩雑であること、画像取り込みにUSBやメモリーカードを使うことでコンピュータウィルスの感染源になること、また写真の管理が部門や個人に任されており院内全体で写真が活用されていないケースなど様々な問題があった。Medical Photo Solutionはデジタル一眼レフカメラEOSとPACSや汎用画像管理システムなどの画像インフラをつなぐゲートウェイソリューションであり、写真の管理と運用を院内の画像インフラに統合させることができる。
本製品では、EOSで撮影した写真が無線LANでゲートウェイサーバーへ転送され、その写真に患者属性を簡単に紐付けすることができる。紐付け操作は電子カルテやPACSなどのPCから本製品Webアプリを呼び出して行えるので院内のどこでも作業ができる。紐付けした写真を院内の画像管理インフラへ登録することで、放射線画像などと同様にデジタルカメラの写真も診療情報として電子カルテなどから参照することが可能となる。本製品はカメラからの写真取り込みを無線LANでおこなうので、USBやメモリーカードを使う必要がなくコンピュータウィルスの脅威から情報システムを保護することができるほか、転送後の写真をカメラから自動削除することで個人情報の漏洩防止にも役立つ。また、正確な患者属性の紐付けに加え、デジタルカメラの時刻を院内のタイムサーバーと同期させることができ、正確な撮影日時も写真に埋め込むことができるなど写真を診療情報として安心・安全に運用する環境の構築に寄与する。