東芝メディカルシステムズ、X線循環器診断システム Infinix Celeve™-iシリーズ 新型Cアーム販売開始

2015.09.13

 東芝メディカルシステムズ(株)(以下、東芝メディカルシステムズ)は、X線循環器診断システムInfnix Celeve-i INFX-8000CおよびINFX-8000H(手術台組合せシステム)に、新たな天井走行式Cアーム CAS-930Aを開発し、2015年4月より販売を開始する。新型Cアームは患者側面からのアームの挿入によって3D撮影が可能となり、さらに従来装置に比べ高速で3D撮影を行えるため、ワークフロー改善を提供する。
 3D撮影は近年、血管撮影中に標準的に用いられるようになった。また、外科処置とカテーテル手技を融合したハイブリッド治療では、患者頭部側に麻酔器や経食道超音波装置などを設置するなど、治療の環境が変わりつつありる。これら変化する治療環境に対応すべくCAS-930Aを開発した。
 
新型Cアームの主な特長
1.患者側面からのCアーム配置でも、3D撮影が可能

従来型のCアームでは、3D撮影時、Cアームを患者頭部側に配置し、患者に対し180度を超える回転撮影が必要だった。この場合、患者頭部側のアームが回転するための十分なスペースを確保してから回転撮影する必要があった。
CAS-930Aでは、患者左右どちらの側面からのCアーム挿入であっても、3D撮影が可能で、210度の回転範囲を実現した。腹部や下肢における血管内治療では、患者側面からのCアーム挿入で手技を行うことが多く、3D撮影にて患者頭部側へのCアーム挿入する必要がなく、患者頭部のクリアランスを保った撮影が可能で、ワークフロー改善に貢献する。
 
150416_02患者頭部挿入での3D撮影(従来装置)
 
150416_03CAS-930A 患者側面挿入での3D撮影
                      患者頭部のクリアランスを保った撮影が可能
 
2.3D高速撮影機能
3D撮影において従来装置では回転速度最高50度/秒、約4秒で撮影していたことに対し、新型Cアームでは、最速80度/秒、約3秒での撮影が可能となる。造影剤注入時間が短く設定でき、患者に優しい撮影が可能だ。さらに、コーンビームCT撮影においても、従来装置では最短10秒程度の撮影時間に対して、新型Cアームでは最速約5秒での撮影が可能となるため、患者息止め時間が短縮できる。一度の撮影画像枚数は従来装置とほぼ変わらず、再構成で得られる3D画質は保ったまま、高速撮影が可能となる。
 
3.線量マネージメント DoseRite™対応
DoseRite DTSやDoseRite SpotFluoroに代表される線量マネージメントコンセプトDoseRiteの各機能が搭載可能だ。高速で3D撮影できるだけではなく、線量低減や管理も最新の状態で利用できる。
 
組合せ可能装置
Infinix Celeve-i INFX-8000C およびINFX-8000Hの12インチ×16インチ視野対応平面検出器搭載システム。
 
□販売名 X線循環器診断システム Infinix Celeve-i INFX-8000C
□認証番号 218ACBZX00004000
 
□販売名 X線循環器診断システム Infinix Celeve-i INFX-8000H
□認証番号 220ACBZX00011000
 
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