自己免疫性膵炎と膵癌鑑別における Sonazoidの役割

2013.11.26

関口隆三(栃木県立がんセンター画像診断部)ほか

 造影超音波検査は、膵癌と限局性自己免疫膵炎との鑑別に苦慮する直接所見および間接所見に乏しい膵腫瘤性病変の診断に有用である。膵癌では、腫瘍内血管の描出を見ることがあるが、背景膵よりは染まらないこと、AIPでは、背景膵と同程度かそれ以上に濃染し、腫瘍内部が均一または斑状(不均一)に濃染することが両者の鑑別のポイントである。