局所進行膵癌に対する放射線治療の意義に関する最新のトピック

2017.11.15

局所進行膵癌に対する
放射線治療の意義に関する最新のトピック

九州国際重粒子線がん治療センター 篠藤 誠

 局所進行膵癌に対する化学放射線療法の意義は議論の余地がある。化学
療法の進歩に伴い、放射線治療を併用することによる有害事象の増加、全身
療法の強度低下が懸念されることから、欧州や本邦では放射線治療に対し
て消極的である。一方で米国では膵癌に対する放射線治療の有用性を示す
報告は多く、高精度放射線治療を積極的に取り入れている。本稿では、局所
進行膵癌に対する放射線治療に関する2つの文献を紹介し、放射線治療の
意義について考察する。

RadFan2017年12月臨時増刊号目次に戻る