乳房トモシンセシスのKEY NOTE 第4回 乳房トモシンセシスの現状と将来展望について

2014.02.26

乳房トモシンセシスのKEY NOTE 第4回
乳房トモシンセシスの現状と将来展望について
静岡がんセンター生理検査科 植松孝悦

 乳房トモシンセシス画像は重なる乳腺組織を軽減または除去する効果があり、マンモグラフィの偽陽性/偽陰性を減少させる。乳房トモシンセシスの読影においてもマンモグラム読影の基本である左右差の比較および過去画像との比較読影および石灰化病変の診断には2次元マンモグラム画像が必要となる。よって、乳房トモシンセシス撮影と2次元デジタルマンモグラム撮影が必須となり、“2重被曝”が乳房トモシンセシスの大きな問題点であった。しかし、現在では乳房トモシンセシス画像からの合成2次元デジタルマンモグラム技術が確立されて“2重被曝”問題は解消された。よって、近い将来に乳房トモシンセシスがマンモグラフィの主流となるのは間違いない。

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