今、最強の検査室を探せ!第3回

Satellite View~Canon Special Session:今、最強の検査室を探せ!
2017.12.15

今、最強の検査室を探せ!第3回
 

画像がどこからでも“見える”、同時に“録れる”!スペース確保で移動もラクラク!

 
 透視装置を使用する検査室では、施設や診療科によってそれぞれのこだわりや工夫が随所に見られます。よりよい内視鏡検査を目指しているご施設のもとへ編集部が突撃取材し、ご紹介!!読者の皆さまにも明日から真似できる工夫があるかも……!?

 

今回お話しを伺ったのは…

 

日本赤十字社深谷赤十字病院

 

深谷赤十字病院外科 部長
新田 宙先生

 

深谷赤十字病院放射線科部第一放射線科長
中山 進先生
 深谷赤十字病院では、消化器領域で外科が内科に先行していたため、内視鏡検査を外科が中心になって行っている。内視鏡を使用した検査のうち、一番多いのは胆嚢ドレナージで、年間300~350件行っている。中核病院としての機能を果たす同院では、緊急時にも対応できる体制を整えているほか、研修医の受け入れ施設としての側面も大きい。東芝メディカルシステムズ「UltimaxTM-i」への入れ替えはレイアウト変更とともに行われ、同院のそのような状況に対応した検査室へと生まれ変わった。

 検査室にお邪魔します!!

 

 

★新田先生のコメント★
 ERCP検査を行う際に気をつけていることは、検査による合併症を極力少なくすることです。そのためカメラの挿入から丁寧に行うことを心がけています。当院はERCPを他院で経験してこなかった外科出張医も検査に携わるため、食道裂傷やERCP後膵炎等の合併症を防ぐための指導も行っています。それでも合併症が起きてしまった場合の反省や検証に、検査画像の同時録画機能が役に立っています。成功例だけではなく、失敗例をしっかり見返して心に刻むのに欠かせないモダリティになっています。

 
★中山先生のコメント★
 かねてから特に通路のスペースは広げたいと思っていたので、装置の入れ替えが絶好のチャンスと思い、コンソール側から見た装置手前のスペースと、右側のスペースを広げました。以前はスタッフが移動するために一度部屋の外に出なければならなかったのが改善されました。また、部屋を拡大したことで、どんな時にもすぐに検査を始められる状態にセッティングができるようになりました。
 装置はレイアウトも含めて、外科、内科の各先生方とともに決定しました。導入の決め手は何といってもCアームです。また、モニタの分割表示や、同時録画もUltimaxTM-iに決めた大きな理由となっています。
 そのほか、装置の入れ替えに際して、TV装置の可動にともなう干渉スペース(危険エリア)を床の色を変えることで一目で分かるようにしました。