第一回加齢画像研究会レポート

2012.11.01

2012年10月14日、東京で開催された)第一回加齢画像研究会の参加報告を、煎本正博先生にご執筆いただきました!

第一回加齢画像研究会レポート

イリモトメディカル
煎本正博

はじめに
 2012年10月14日(日)第一回加齢画像研究会が国際医療福祉大学三田病院(東京都港区)において開催された。同研究会は近年の美容外科や化粧品開発などの抗加齢医学に対して、画像診断の貢献について研究すべく、放射線科・美容外科・解剖学の専門家が発起人となって発足した。同日は医師・歯科医師・メディカルスタッフ・化粧品研究者・医療機器メーカスタッフなど約50人が参加した。冒頭に代表世話人の中島康雄聖マリアンナ医科大学教授が挨拶し、本会の発足の意義を話した。
 その後、研究会は別掲のプログラムに沿って進行し、奥田逸子国際医療福祉大学三田病院准教授は本研究会発足のきっかけとなった顔面加齢の研究の発端と現状について講演した。
 本研究会は現在のところ年一回開催されることになっており、第二回は来年の秋に開催される予定である(場所・日時未定)。
 予定については同会のホームページで広報される。
https://sites.google.com/site/kareigazou1/

代表世話人 中島康雄氏(聖マリアンナ医科大学放射線医学講座)の挨拶
 我が国はエイジングソサエティとして世界の先端をリードし、世界が日本の動向を注目している。血管や脳実質などの加齢性変化を評価する研究はこれまでも精力的に行われてきた。見た目の加齢性変化は高齢者の充実した生活の中で大きな意味を持つと考えられ、実際、コスメティック産業やサプリメントにかける費用は日本の総医療費に迫る勢いで増加している。
 画像診断は社会が求める人々の幸福に貢献することが使命と考える。その意味で、今回、“見た目の加齢”を画像診断学的に客観的にアプローチする研究会を発足することとした。そこには先端画像診断の急速な進歩が背景にあり、今まさに多方面の技術や知見を収束することで、社会に大きく貢献ができる時代であると考える。この研究会が加齢医学の先進国日本からまた世界に情報を発信する新たな基盤になると確信している。
 

 

図1 研究会のポスターにも使われた若年者と老人の顔面3D-CT画像。特別講演では、この違いがおこるメカニズムについて美容外科・解剖学・画像診断の立場から解説された。
図2 研究会を終えて。奥田逸子当番世話人と運営にかかわったスタッフの皆さん。

続きは「RadFan12月号」(2012年11月30日発売)にてご高覧ください。