RSNA2018 Now on Report!@越野沙織先生(東京大学医学部附属病院放射線科) part3

RSNA2018 Report:RSNA2018 Now on Report!
2018.11.30

 自分の発表についてオヘア空港からレポートします。今回は2演題を登録し、いずれも採択されました。1つはEducational Exhibit (NR171-ED-X: Radiologic-Pathologic Correlation for Differential Diagnosis Using Diffusion MRI with a Short Diffusion Time)で、自分の科研費の研究課題を初期検討したものです。Virtual Meeting上で見られる電子ポスターで、口頭発表はありませんでした。もう1つはScientific Paper (SSQ16-07: Deep Learning based Computer-Aided Detection of Unruptured Cerebral Aneurysms)です。Lakeside Centerのポスター会場で、Student Travel Stipend Awardの受賞者の名前が壁一面にリストアップされています。今回、日本人の受賞者は私だけでした。
 後者の演題を口頭発表する機会が2回ありました。1回目はシカゴ大学のGleacher Centerで行われた「AIMS Neuroimaging in Chicago 2018(共催:ブラッコ・エーザイ株式会社)」のRising Star Sessionです。オバマ前大統領を含む、シカゴ大学に携わった歴代のノーベル賞受賞者が掲げられた廊下を渡ると、そこに会場がありました。国内外でご活躍されている御高名な神経放射線の先生方の前で発表しました。発表者で女性は私だけでしたので、様々な激励のお言葉をいただきました。2回目はRSNAのScientific Sessionです。木曜午前の発表で、質疑応答も含めて無事に終わりました。賞金500ドルの小切手は発表後にしか受け取れず、シカゴで換金する暇もないまま空港のラウンジにいます。手数料は割高ですが、日本で換金することにします・・・
 日本磁気共鳴医学会大会のstudy groupでの招待講演はありましたが、公式の招待講演は今回が初めて、RSNAでの口頭発表も初めて、と初めてづくしの20代最後のRSNAでした。今のところ、3打数3安打と個人的な採択率は100%ですが、毎年シカゴの舞台に立てるように頑張りたいと思います。