RSNA2018 Now on Report!@渋川周平先生(東海大学医学部付属病院 放射線技術科) part3

RSNA2018 Report:RSNA2018 Now on Report!
2018.11.30

気づけばもう学会も残り僅かとなってしまいました。本日は「Synthetic MRI in 3D」という演題が気になっていましたのでoral presentationを中心に拝聴しました。ご存知の方も多いと思いますがSynthetic MRI は1度のスキャンで様々なコントラストを得られる画期的な撮像法ですが、これまでは2D撮像のみでした。実際の演題では3Dの画像提示は少ないものの、axial、 coronal、 sagittalというMPRをしっかりと再現できているようでした。しかし、撮像法はいわゆるLook-Locker samplingのようなデータ収集であり定量値の精度を確かめる必要がありそうです。MRIを有する各社は圧縮センシング等で高速化された撮像法により脳のルーチンは10分以内で撮影可能と報告しているため、今後どのような使い分けになっていくかが重要であると感じました。
RSNAは教育面が充実していると実感しており、せっかくなのでCase of the dayに参加してみました。下記の写真のように皆真剣に考えています。

もちろん画像診断の問題も興味深いのですが、私のような放射線技師にとってはPhysicsという領域の問題が楽しめるのではないかと思います。4択になっており、主に画像のアーチファクトなどの問題であるため我々が知っておくべき内容です。せっかくですのでこれらの問題を持ち帰り、職場の若いスタッフにお土産として質問してみようと思います。