Hitachi Healthcare Business Unit

製品情報

AI

DI×AI

 DI×AI(Diagnost ic Imag ing×Art ificial Intelligence)は、デジタルテクノロジーを活用しての「画像診断の質と効率の向上」を掲げた日立のAIソリューション構想だ。
 デジタルテクノロジーによるサポートが最も強く求められている画像診断において、画像から病変を「検出」し、その大きさや状態を「解析」、人間による診断の後「レポート作成」を行う三段構えで読影を支援。意思決定を助けワークフローを短縮する。
 特徴的なのはHybrid Learningだ。これはDeep LearningCADなどのRule-based Methodとを組み合わせ、手動でのルール設定によりブラックボックスや大量に必要な教師データといった欠点を補うことで、AIの構造への不安や教師データの集めにくさがある日本国内においてもAIの学習サイクルを円滑化しうるメソッドだ。更に人間が直接教えるため、稀少な症例に対してもAIの活躍が見込める。当面は肺がんや脳疾患、将来的には乳がんや認知症の画像診断にも活用したい考えだという。
 構想では、来年度に単体のソフトウェアという形態で国内リリースの予定。独自開発のものでは初の国産AIソリューションとして、先陣を切ってくれると期待が持たれる。

AIソリューションの展示エリア。デモの他、AIによる病変検出機能をモデルにした間違い探しゲームで、その効果をわかりやすく体感できた。

MRI

TRILLIUM OVAL Cattleya

 高画質と快適性を重視したTRILLIUM OVALが、新たなアプリケーションを搭載し新登場。
 BSI画像とQSM画像の同時取得が行える「QSM with BSI」、3D GRASEによる高速撮像と3D isoFSEによる歪みの抑制を両立しラベリングも簡便に設定可能な「3D ASL Perfusion」、乱流の影響を低減する「isoMSDE」、肝臓において息止めなしでも高分解能の画像が得られる「Liver Drive」などの機能で、撮影にかかる手間を和らげつつより精密な画像を確実に得られる。
 横幅74cmのOVAL Patient Boreと天板幅63cmの寝台による圧迫感の緩和、4ch-4port独立制御可能なコイルによる照射不均一の抑制といった、ハード面の利点も勿論据え置きだ。 患者に優しく、術者にも使いやすく、何より画像も精確。優れたハードと優れたソフトの融合で、現場の要望をまとめて叶える製品だ。

TRILLIUM OVAL Cattleya
3D ASL Perfusionで、ASL画像を高速で得られる。位置決めも容易だ。

3D Multiphase ASL Perfusion

 現在開発中の機能で、より安定してASL Perfusion画像を得ることができる。
 従来のASL画像は1つのPLDの情報しか設定されていなかったが、この3D Multiphase ASL Perfusionでは7つのPLDを設定してフィッティングする。これをCBF Map、ATT Mapに出力し安定した評価が可能となる。
 3D ASL Perfusionは共に展示中のTRILLIUM OVAL Cattleyaにも搭載されている機能であり、同機能の更なる可能性を感じさせた。

3D ASL Perfusionの評価を安定化する。

CT

SCENARIA View

 日本国内では4月に発売された64/128列CT。低被ばくで診るIPVやSynergy Driveを搭載し、最新の機能を備えている。開口径も80cmと広く、多くの患者様の負担を軽減する設計となっている。また寝台も最大20cm横にスライドでき、心臓領域や整形外科にも対応するCT装置だ。

SCENARIA View:逐次近似処理(IPV)
 今もっとも進化しているといわれる、逐次近似処理(IPV)はFBPの視認性に近く画像ノイズは最大90%減、被ばくは83%減、低コントラスト分解能最大2倍を実現可能にした。すでに臨床現場でもエビデンスが出始めており、腎機能低下の患者様には造影剤半量でのLow kv撮像において、非常に高精細でノイズの少ない画像が得られている。
またSynegyDriveは、自動範囲設定を可能にし、また複数人分の事前設定を可能して、検査時間の大幅短縮を可能にした。

SCENARIA View

CT

Supria True64 (日本名:Supria Grande)

ワールドワイドで活躍するCT。ワイドボア75cmを誇る同社の普及機。コンパクトな点や簡単な操作性など、数多く売れているのがうなずける。

Supria True64はワールドワイドに販売され、2018年9月末時点で2,043台の出荷を誇る。出荷ランキングとしては、日本、中国、東南アジアの順となっている。

操作パネルは世界12カ国語にも対応しており、グローバルで活躍するCTの片鱗をかいま見ることができる。

超音波診断装置

ARIETTA 850

 日立の誇るプレミアム超音波装置。超音波診断装置ARIETTAシリーズの最上位機種に位置づけられ、好調な販売実績を誇っている。今回のRSNA2018ではとくに放射線科向けの特長をアナウンスされた。

ARIETTA 850

Combi-Elasto
 新しい肝疾患の評価方法として注目を集めるCombi-Elastoだ。これは肝疾患イベントに応じて肝臓の情報を多く提供することが求められている臨床現場で、有用性の高いものだ。Combi-Elastoは、非侵襲で肝組織の線維化や炎症を定量化し、超音波の減衰の程度を計測し肝臓における脂肪化の程度を評価・推察することを可能にし、肝疾患の総合的な鑑別をサポートする。
 またCombi-Elastoは、検者の熟練度に関係なく、操作もしやすいのも売りの1つである。

Combi-Elasto

ARIETTA 65
 日本国内では先頃お目見えしたばかりの同機。検査する側にも優しいデザインや画像性能、そして臨床で役立つアプリケーションを内蔵した超音波装置だ。

ARIETTA 65

4G CMUT(CMUTリニア SML44 プローブ)
 2009年に世界初のCMUT技術を用いたプローブ「Mappie」を発売し、そして2017年に初めてTHI実用化に成功したプローブが第四世代CMUT(4G CMUT)だ。今までのプローブとは違い、パルス波形が乱れることなく、広い領域を微細に診断でき、なおかつ理想的なパルスを送信できるところが大きな利点だ。

4G CMUT(CMUTリニアSML44プローブ)
ワークフロー面では、工夫されたボタン配置が煩雑な操作や押し間違いを防ぎます。

ブースインフォメーション

RSNA 2018ブース紹介



(1)「この製品は見逃せない!!RSNA2018」
DIxAI
画像診断支援ソリューションDI×AI(Diagnostic Imaging with Artificial Intelligence)を提供し、検出からレポートまで放射線科におけるワークフロー改善に貢献する。課題となる膨大な情報収集と診断根拠を、Rule-based knowledgeと機械学習によるハイブリッド画像処理で解決する。

CT
SCENARIA View (シナリア ビュー)は、逐次近似処理であるIPVを搭載し、「被ばく低減」と「高画質」の両立をめざした。IPVは高い被ばく低減率でも画像の質感を維持。低線量時でも視認性の優れた画像を提供する。ガントリの開口径は80cmであるが、ガントリはコンパクトで、ガントリ、寝台、操作卓の3ユニット構成で、スペースの限られた施設でも導入が容易である。


超音波診断装置
 超音波診断装置の新製品「ARIETTA 65」は、クリニックから中規模病院を対象とした普及機種でありながら、上位機種「ARIETTA 850」の画像処理技術やアプリケーションの一部を搭載したことで、高画質や、多様な検査への対応を実現する。「Smooth Workflow」「Superb Imaging」「Simple to Use Applications」をコンセプトに開発を行い、内科・外科・循環器科など幅広い診療科において円滑な検査を可能にする。

(2)基本情報
URL:http://www.hitachi.co.jp/products/healthcare/rsna2018/index.html

ブースNo:7313

(3)ブース情報
日立はRSNA2018において、「SPEED」「COMFORT」「QUALITY」をテーマに、最新技術を展示する。画像診断支援ソリューションDI×AI、CT装置、MRI装置、超音波診断装置、医療ITなどを展示する。DIxAIでは日立のAIコンセプトを紹介、CT装置では、64ch/128slice のSCENARIA Viewの世界デビュー、MRI装置では、定量化と高速スキャンを中心に最新技術の紹介を行う。超音波診断装置では、ARIETTA65の世界でビューを行う。


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