Siemens Healthineers

製品情報

CT

SOMATOM Edge Plus(国内薬機法未承認)

 ルーチン検査で低管電圧撮影が可能な128列CT。X線管は「Straton MX Sigma」を搭載し、高電流の発生を可能とし充分な出力を担保しつつ、Tin filterで低被ばく撮影も実現。FAST 3D Cameraを併せて使用すれば、撮影位置まで自動で寝台を動かすことができるため、ワークフロー向上が期待でき、さらに位置合わせのミスを防ぐことも可能である。

SOMATOM Edge Plus
受診者の寝台での向きが異なっていると警告メッセージが表示される


IT

syngo.via

 同社の画像解析ソリューション「syngo.via」がVB30へバージョンアップ。従来の3倍でのローディングを実現し、パフォーマンス能力がさらに向上した。シネマティックレンダリングも待機時間が大幅に減少し、スピードアップ。シリーズナビゲータのカスタマイズも可能で、より使いやすさを追求されている。


DSC03988
syngo.via


シーメンス
syngo.viaを体感する様子

CT

SOMATOM Force(国内薬機法未承認)

 デザインも新たになり、タッチパネルのタブレットが搭載された新たな「SOMATOM Force」。加えて、新技術「FAST 3D Camera」によりワークフロー向上が期待され、CT撮影装置のさらなる可能性を切り拓く。FAST 3D Cameraは、寝台の受診者をカメラで読み取り、タッチパネル上に表示。タッチパネルにて、任意の撮影範囲を選択すると、アイソセンターまで自動で寝台が動くため、撮影位置まで寝台を動かす必要がなくなった。微調整などは手動でも可能。タオルケットをかけても受診者の位置は正確に認識されるため、従来のように受診者のことを考えた気遣いもできる。また、撮影の際に受診者のセッティングミスにより、左右が反転している画像が得られてしまうこともあるが、寝台での受診者の向きが異なっていると、FAST 3D Cameraが認識し、アラートメッセージが表示されるため、ヒューマンエラーによるミスを防ぐこともできる。

SOMATOM Force
FAST 3D Camera
ガントリのタッチパネルで撮影範囲を選択すると自動で寝台が撮影位置まで動く。

CT

SOMATOM go.Top(国内薬機法未承認)

 同社16列CT装置「SOMATOM go」の技術を踏襲した64列CT装置。取り外して使用可能なタブレットなどの技術はそのままに、TwinBeam Dual Energy撮影を可能とした。また、Tin filterにより低被ばく撮影も実現。タブレットを使用することにより、検査室外のコンソールを使用しなくても操作が可能であるため、肺生検なども室内にいるまま施行できる。さらに、バイエル社のインジェクターがガントリに備え付けられており、天井走行式のインジェクターの設置が難しい施設などでも、同装置の導入と併せてインジェクターが使用できる。

SOMATOM go.Top
ガントリに備え付けられているバイエル社インジェクター
タブレットを寝台横に設置できるため、室内でCTを操作しながらの肺生検なども可能。


超音波診断装置

ACUSON S2000 ABVS

 ACUSON S2000 ABVSは、同社の先進性を表現した超音波装置だ。スキャンを自動化し、ボリュームデータを収集することで、これまでの超音波検査の課題であった再現性を高め、誰でも検査ができるこれからの乳房超音波検査システムといえる。

 また、その短時間で検査できる点も特筆すべきで、1時間で約5人程の超音波検査を可能にしている。通常の超音波検査は1時間当たりでは2人程度なので、そのハイスピードぶりには驚かされる。

 さらに読影の方も課題ではあったが、syngo.Ultrasound Breast Analysisにより、大幅なワークフロー改善が実現されたという。これは2Dおよび3Dの乳房超音波を分析し、また容易に過去画像との比較を可能にして、同社の革新性を物語るソフトウェアといえるだろう。

 

ACUSONvS2000 ABVS

 

読影は、解析ソフトのsyngo.Ultrasound Breast Analysisがサポートする。

超音波診断装置

ACUSON NX3 Elite

 昨年度、主にクリニックや病院の外来診療向けに展開された「ACUSON NX3 Elite」では今後、全身領域対応へのアップデートをおこなう。これまで同社が強みとしていたハイエンドシステムだけではなく、ミドルレンジやローレンジの装置もバージョンアップなどによって多領域に対応させていくという。ニーズが増えるとされる個別化診断への適応を進めている。

ACUSON NX3 Elite

超音波診断装置

ACUSON S3000

 今回、同社の超音波領域では「Personalize Ultrasound」をコンセプトに、診断・バイオプシーなどの治療補助からモニタリング(経過観察)までのトータルソリューションとしての超音波の役割を提案。今年10月に日本で薬機法にて承認された「アキュソン S2000」に、ShearWaveのエラストグラフィが加わった「ACUSON S3000」では、肝臓の硬さ診断や造影剤を使用した検査など、超音波装置における幅広い役割を担う。

ACUSON S3000

MRI

MAGNETOM Vida

 MAGNETOM Vidaはオープンボアを有する新型の3T MRI装置。新しい技術コンセプトであるBioMatrix Technologyを搭載し、受診者の特性によらない、高い再現性をもったハイクオリティな画像の提供を実現。BioMatrix Technologyの主な特徴は3点、「BioMatrix Sensors」「BioMatrix Tuners」「BioMatrix Interfaces」。
 BioMatrix Sensorsは、スパインコイルに内蔵されているセンサーにより、受診者の呼吸情報を認識。呼吸ベルトや呼吸センサーのセッティング、ナビゲーターエコーの設定などは不要で、ワークフロー向上が期待できる。呼吸情報はガントリ付属のタッチパネルに表示される。
 BioMatrix TunersのCoilShimは、ハードウエアユニットがコイルに内蔵されていることで、脂肪抑制が難しい頭頸部でも、よりよい脂肪抑制効果を実現する。また、Slice Adjustはスライスに合わせてチューニングを行うため、Whole Body MRIでも高画質を可能としている。
 BioMatrix Select&Goは、レーザーライトによる位置合わせを不要とし、スキャンしたい部位を選択することで、自動で寝台が撮影位置までガントリ内に入る。操作は、ガントリに搭載されているタッチパネルで行え、検査に必要な情報の確認や、選択も容易であり、従来よりも受診者のそばで操作できる時間が増えるため、受診者にもより安心感のある検査を提供できる。
 また、電動アシスト「eDrive」を備えた着脱式のテーブルにより、女性技師などでも一人でテーブルを動かすことができ、受診者の寝台への移動なども従来より簡便に行うことが可能。


DSC03969
MAGNETOM Vida


DSC03971
呼吸センサーつきスパインコイルと、Coilshimつきヘッドネックコイル。


DSC03974
テーブルのハンドル部分を両手で握ると自動でロックが解除され、eDriveによる電動アシストのもと、テーブルの着脱や移動が容易にできる。


DSC03978-1
ガントリ部分のタッチパネル

X線

Cios Spin


モバイル式の外科用Cアーム。30×30㎝のCMOS FPDを採用し、これまで以上の高画質を誇っている。また93㎝もの開口経を有し、ゆとりのあるポジショニングを提供して、高度化する外科系手技に対応する装置である。主に脊椎・脊髄の治療に使われるものとして開発されている。


6030AFBB-6606-4ACE-B7CB-8418DB19DA57


81E12E45-1EE9-413A-936B-8A78E557F12B
ワイヤレス式のフットパネル。煩雑な外科室には、非常に有用なものだ。

核医学

Parametric imaging

 核医学ソフトウェアの新たな機能「Parametric imaging」は、全身のPET/CT画像において、より診断に有用な情報を提供。Patlak解析を用い、SUVに加え、KiとDVの値を算出できる。Kiとは、FDGが取り込まれる速度を表現しており、解析で得られたグラフの傾き部分にあたる指標。DVはFDGの分布を表しており、Parametric imagingにより、従来よりもさらに、診断へ付加価値を与える。Biograph mCTに追加搭載ができる予定である。


DSC03940
Parametric imaging


 参考展示となるPET-CT「Biograph Vision(国内薬機法未承認)」は高感度なSi-フォトマルを搭載。また、検出器は3.2mmのLSO検出器とし、クリスタルを小さくすることでより微細な部分までも表現可能。ノイズも抑制することで、従来以上の高画質を実現する。


DSC03990
Biograph Vision


DSC03991
半導体はSiを採用

マンモグラフィ

MAMMOMAT Revelation(国内薬機法未承認)

 すでに発売されている「MAMMOMAT Inspiration」でも好評を博している、グリッドレス撮影やトモシンセシス対応などに加え、新たな機能では撮影後すぐに乳腺量を数値化し、確認できるようになった。バイオプシー検査の際、通常は標本採取後に別の専用装置にて標本を撮影するが、「MAMMOMAT Revelation」の場合はバイオプシー検査中に同機器内で標本の取り付け・撮影が可能である。また、受診者の痛みを軽減させるソフトな形状の圧迫板だけでなく、奥行きの短い小乳房用の圧迫板なども導入している。

「MAMMOMAT Revelation」
脇下部分に角がなく、受診者さんに優しい設計である。
乳腺量は、画面上でVBD値として表示される。

ブースインフォメーション

○シーメンスヘルシニアーズ 特設ページURL:
https://www.healthcare.siemens.com/news-and-events/conferences-events-new/rsna

 

○ブース:
McCormick Place, Chicago, Illinois, USA
Main Booth #1937, South Hall

 


↑クリックしていただくと、大きな画像がご覧になれます