【エキスパートがお届け!!Site of RSNA】中根 淳先生(埼玉医科大学総合医療センター中央放射線部)  Part4

RSNA2016 Report:エキスパートがお届け!!Site of RSNA
2016.12.05

中根 淳先生(埼玉医科大学総合医療センター中央放射線部)からRSNA2016の参加レポートを頂きました。

汎用のワークステーション機能のみを用いた肺動脈分離3D画像の作成法

 本研究発表は私の教育展示である。現在、肺動脈分離3D画像は、ワークステーション技術の進歩により造影CTの1相の画像から自動で分離ができるアプリケーションが開発されている。ただし、このようなアプリケーションは標準機能ではないため、どの施設にでも導入できるわけではない。そこで、ワークステーションの標準機能である閾値設定、切り取り、抽出のみを使用し、肺動脈相と肺静脈の2相の画像から、遅くても30分、慣れると5分程度で画像が作成できる手法に関して作成動画を含めてスライドで紹介している。もちろん、元画像の画質が作成時間に影響を与えることは明らかであるため、肺動脈相と肺静脈相を最適に撮影するためのポイントである4D Spiral、希釈テストインジェクション、バルサルバ効果を考慮した息止めによる撮影も紹介している。64列のMDCTを持っている施設の方であれば、すぐにでも導入できる手法であるため、是非見ていただき、ご意見をいただけたら幸いである。

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