【RSNA2013 On-Site Report!】『プレスカンファレンス』隈丸(國島)加奈子先生(ハーバードメディカルスクール・ブリガムアンドウィメンズ病院)

RSNA2013 Report:RSNA Perspective
2013.12.06

隈丸(國島)加奈子先生(ハーバードメディカルスクール・ブリガムアンドウィメンズ病院)より現地レポートを頂きました!
 
 
『プレスカンファレンス』
ハーバードメディカルスクール・ブリガムアンドウィメンズ病院
隈丸(國島)加奈子

 

 毎年、演題の中から一般市民の関心が高そうな演題が10個程度選ばれ、RSNA期間中にプレスカンファレンス(記者会見)が開かれます。今回は幸運にも私の演題の一つが選ばれたので、12月4日午前9時半より記者会見を行ってきました。これに先立ち、月曜日に1時間のメディアトレーニングを行い、記者に魅力的に映る喋り方、話の構成の仕方等を教わりました。医者は使い慣れているけれど一般市民には理解できない単語(distal、proximal、contralateral、anastomosis、などなど)を喋る度に注意され、非常に勉強になったトレーニングセッションでした。
 
 私のトピックは顔面移植後の血管解剖/血流についてでしたので、記者会見には実際に顔面移植を受けた患者さんが参加して下さいました。Dallas Wiensさんという、アメリカで初めて全顔面移植を受けた方です。彼のヒストリーは色々な所で紹介されていますので、もし良ければ是非ご覧下さい。
http://en.wikipedia.org/wiki/Dallas_Wiens

 
 実際の記者会見は、私のプレゼンが10分間、その後はDallasさんのお話を交えながら、記者の質問に答えるというもので、トータル30分でした。私は画像関係の質問には答えましたが、やはり記者の関心はDallasさんのヒストリー。放射線学会ではあるものの、記者会見自体はDallasさんの生活に関するトピックが中心となりました。その後は私のボスであるDr. Frank J. RybickiとDallasさん(と奥様)がNBCその他のテレビインタビューに個別に答え、記者会見は終了となりました。
 
 「医療が適応される人間の大半は非専門家です。その人達に理解してもらうように説明/行動することは、専門家の責任です」。フラッシュをパシャパシャたかれるというワクワクするような体験ができたことに加え、そんなことも学んだプレスカンファレンスでした。
 

木曜日のDaily Bulletinで紹介されました

 
 

公式プレスリリースの記事はこちらです。
http://www2.rsna.org/timssnet/media/pressreleases/pr_target.cfm?ID=709