日本を離れられるメリットが一番 RSNAの達人@堀越浩幸先生(群馬県立がんセンター)

RSNA2012 Report:RSNAの達人
2012.11.06
堀越浩幸先生(群馬県立がんセンター)
RSNAやChicagoについて、酸いも甘いも知り尽くしているのが“RSNAの達人”。
堀越浩幸先生(群馬県立がんセンター)に貴重な体験談、覚えておくと便利な知識・情報をご寄稿いただきました。
現地に向かう方はもちろん、今後予定されている方は是非ご一読を!


・今でも忘れられないRSNAの思い出
 後輩とホテルの部屋をシェアした時に、後輩が食中毒になり救急車を呼んだことです。シカゴのNorthwestern Memorial Hospitalに搬送し、治療を受けたのですがことなきを得、助かりました。幸い、ホテルが日本語対応しており、アメリカの医療を体験でき良い勉強になりました。さらに翌日、PACSの見学にNorthwestern Memorial Hospitalに行ったことでさらに忘れがたい思い出になりました。


・RSNAに参加するメリット
 日本を離れられるメリットが一番です。国内学会だと病院のことが気になりますが、海外、特にRSNAですと、学会に集中でき大変勉強できます。一番のリフレッシュ時間と思って参加しています。さらに、最新の医療機器の動向を機器展示で確認できる点です。


・体験したトラブル
 毎年アメリカン航空を使用している関係で、遅延することには慣れました。オヘア空港で10時間以上待たされたことも数回ありあきらめています。ただ、シカゴへの到着時間がよいので我慢して使っています。


・毎年RSNAで楽しみにしていること
 最新の医療機器、ソフトを見ることができる点です。ここ数年演題を通してもらっている関係で電子ポスターをじっくり見ていますが、診断学の動向を直に体験できるので、翌年の演題作成に役立っています。一度にいろいろな演題、教育講演、最新機器を見て、聞くことができることを楽しみにしています。


・先生にとって、RSNAとは?
 一年に一度のリフレッシュの場で、勉強し直す学会です。海外を体験する場です。


・今年の注目している演題
 まだ調べていません。自分のポスター作りで精一杯です。


・RSNAに演題登録をする際に気を付けるべき点
 演題を落とされることの方が多いのでポイントを上げることはできませんが、RSNAを経験して現在どのような方向にアメリカの医療が向かっているのかを知るのが重要と思います。日本の医療とかなり違うので肌で感じ、演題作りに生かしたら良いかと思います。ただし、質の高い演題は理解してもらえますので、丁寧にデータをとり演題を作ることが最善の方法ではないでしょうか。


・ポスター発表の際に注意すべき点
 電子ポスターを中心に演題を出していますので大きな問題を生じたことはありませんが、ポスターをアップロードする際はできれば光回線を使用した方が楽です。また、RSNAではpower pointのバージョンは最新のものを使う傾向がありますので最新のバージョンを用意した方が楽と思います。時に、電子ポスターでもお昼休みに発表させられることがありますので(既に2回しました)、覚悟は必要です。


・おすすめ観光スポット
 シカゴ美術館は落ち着きます。シカゴフィルは一度聴いてみた方がよろしいかと思います。寒くて観光に行かないので音楽くらいは聴くようにしています。


・ショッピングスポット
 Macy’sでよく買い物しています。シカゴ川を挟んで両側にあり、かなり趣が異なりますので両方のMacy’sで買い物されてはいかがでしょうか。学会から割引き券も出ることがありますので利用してください。昨年は円高もあり衝動買いしました。


・おすすめレストラン
 ホテルの中で食べているのであまり知りません。量が多いので外食は大変です。


・持参すると便利なグッズ
 PCは必須。できれば、日本で興味ある演題のプログラムをダウンロードし、PDF化をしておくのがベスト。最近はRSNAからタブレット端末、特にiPhone、iPad向けのアプリを出しているので用意した方が便利です。ただネット環境が悪化しているので、自前でルータがあると良いですがまだ試していません。スリッパ、歯ブラシなど日常品も必須。


・おすすめのホテル
 バスの発着場でシカゴ川周辺。私の利用しているホテルはMariott Downtown周辺です。スーパーもすぐ近くにあり、ミネラルウオーター、食料品、おみやげの買い出しにすぐに行けてとても便利です。