【RSNA2011スペシャルレポート!】Technical Exhibit CT速報(日立メディコ): 舛田隆則先生(医療法人あかね会土谷総合病院)より
舛田隆則先生(医療法人あかね会土谷総合病院 )より現地速報をいただきました!

2011.12.01

RSNA2011 Technical Exhibit CT速報(日立メディコ)
医療法人あかね会土谷総合病院
舛田隆則

 64列MDCT装置は4社が大きなシェアを占めているが、今年はHITACHIが熱い。64列MDCT装置SCENARIAだ。40mm(0.625×64)のdetector幅を持つ。最大管電流600mA、2880veiws/secですべての撮影部位においてRotation Time0.35secでの撮影が可能である。寝台から説明モニタが認識しやすい位置に装備されており、患者にわかりやすい気配りがしてある。また、冠動脈の撮影に対しても考慮してありTableを中心から左右に最大8cm動かすことができ、分解能が高い撮影中心で心臓を撮影することができる(最大16cm)。
 心電図同期撮影Helical pitch(0.10、0.14、0、17、0.2、0.23)Half Recon、 Segment Recon(最大4sector)、Snap Shot撮影が可能である。被ばく線量低減のため心臓専用のMulti Bowtie Filtersが搭載され逐次近似再構成も5段階あり被ばく低減だけでなく、画像ノイズも低減できる(Dose Reduction With Intelli IP)(薬事未承認)。
 一番注目したいのは、2D-ASC(Auti-Scatter-X-Ray)が搭載されていることにより散乱線対策が充実しており、New standerd Metal Artifact Reduction Reconなど精度の高いArtifact対策がなされている。
 またHITACIでは、CT-AEC(3D automatic control)だけでなくCT-AECを利用したCNR-AECが装備されており、コントラスト情報を加味した新たな被ばく線量低減技術も注目すべきところである。
 非常に興味ある機種で今後の動向に注目したい。