【RSNA2011スペシャルレポート!】Lakeside Learning Centerにて:堀越浩幸先生(群馬県立がんセンター・放射線診断部)より
堀越浩幸先生(群馬県立がんセンター・放射線診断部)より現地速報をいただきました!

2011.11.30

Lakeside Learning Centerにて
群馬県立がんセンター・放射線診断部)
堀越浩幸

 月曜、火曜と各半日を費やし、Lakeside Learning Centerで乳腺領域のEducation Exhibits,Scientific Informal(Poster) Presentatiosを見ていました。正確に数えていませんが、一つの領域で200近くの演題があり、各presentationを丁寧に見るのは大変です。文章の多いpresentationはさらに大変で、画像を中心に見ています。ここ数年RSNAでは拡散強調画像があらゆる分野でもてはやされており、私も拡散強調画像を題材にしたEducation Exhibitを出しています。今年の乳腺領域では、昨年多かったMRIガイド下のbiopsyの話はほとんどなくなり、乳腺領域の拡散強調画像、3T-MRIの有用性や利用方法についてテーマが移っています。その中で個人的に興味があったのはLL-BRS-Th6Aの演題で拡散強調画像にsingle shot EPIでなくreadout-segmented EPIを使う方法です。当院でも乳腺MRIを3T機器と16ch のマルチコイルを用いた最高と思われる仕様で撮影していますが、Dynamic studyの画像はすばらしい一方で、拡散強調画像が1.5Tより様々なアーチファクトにより画像が悪く、きっと機械のせいだと思いあきらめの境地に入っていました。しかし、この演題では見事にアーチファクトない拡散強調画像が呈示されており、この画像が欲しいと個人的に思い、上のフロアのシーメンスの機器展示に行ったら「これですか?」と言われ複雑な心境でした。早くバージョンアップしてください。

readout-segmented EPIの原理。
シーメンスではsyngo RESOLVE (バージョンアップで撮影可能になるだろうとのことですが、
ハードの変更があるので時期は分からないとのことでした)
readout-segmented EPIを用いた画像ではないですが、syngo REVEAL(右)の画像。
写真が悪くて申し訳ございません。右の画像の方が、blurring artifactが低下しているのが分かると思います。