【RSNA2011スペシャルレポート!】Technical Exhibit CT速報(Siemens Healthcare): 木口雅夫先生(広島大学病院診療支援部)より

広島大学病院診療支援部 木口雅夫先生より現地速報をいただきました!

2011.11.30

RSNA2011 Technical Exhibit CT速報(Siemens Healthcare)
広島大学病院診療支援部
木口雅夫

 Siemens Healthcare機器展示ブースのCT速報を報告する。
 今回のトピックは、X線の検出効率が改善された“ステラディテクター”の開発である。ステラディテクターとは、X線検出器のフォトダイオードとAD変換を一体化(Full electronic integration)によって、電気的ノイズ、AD変換の入出力による信号の減弱、熱損失、クロストークを低減することが可能となる。200mAで約25%ノイズが向上される(図1、2)。

(図1 右:ステラディテクター、左:従来のディテクター)
(図2 右:ステラディテクター、左:従来のディテクター)

これと逐次近似再構成SAFIRE(FADの認可を取得済み)を組み合わせることにより、ノイズ低減、被ばく低減および分解能の向上が見込まれる(図3)。

図3 

 新しいラインナップとしてSOMATOM Definition Edge (64列、0.28sec/rot、 High pitch helical:1.7、 Single source dual energy: delay time 4sec、ステラディテクター、ストラトン管球搭載)、SOMATOM Definition Perspective (64列、0.6sec/rot、 Cardiac mode 0.48sec/rot、High pitch helical:2.0、70kVA、18㎡で設置可能)が展示されていた(図4)。

図4

SOMATOM Definition Edgeでは、z-Sharp、ステラディテクターを組み合わせることにより0.30㎜の空間分解能が得られる。SOMATOM Definition Perspectiveでは、時間分解能を改善するソフトウエア“iTRIM”が搭載され、140°再構成によって0.48sec/rotで195msecの再構成が可能となる(図5)。

図5

また、SOMATOM Definition Flashでは、Dual energyを使用することなくメタルアーチファクトを低減する画像再構成“Mono energetic dual energy imaging”が可能となる。
 これらの機器は、現在薬事未承認であるが、基本ハードウエアの改善、64列CTのラインナップの増加と再構成ソフトウエアの開発によって、さらなる診断能の向上が期待できる。
 昨日から冷え込みシカゴらしい気温になったが、機器展示ブースでは、ホットな情報がまだまだたくさんありそうである。

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