日本乳癌検診学会見聞録

2017.12.14

「日本乳癌検診学会見聞録」を沢田晃暢先生(昭和大学病院ブレストセンター)にご寄稿頂きました!

はじめに

 今回、乳癌検診学会の学術記だけではなく、学会に参加する全行程で経験したことも含め見聞録として書き留める。
2017年11月10日から徳島市において苛原 稔会長(徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野)のもと日本乳癌検診学会が開催された。私が日本乳癌検診学会に参加するのは、3年前に群馬で行われた時以来である。実を言うと、徳島に行くのは初めてで、知っていることは阿波踊りと鳴門の渦潮ぐらいである。どんな場所であろうか? と、好奇心も相まって、この学会への参加はいつもより前向きである。羽田からone aisle planeに乗り、徳島阿波おどり空港へと降り立つと、潮の香りがほのかに漂い、海辺で育ったことがある私には懐かしい感じを持った。

あわぎんホール

徳島の街
 到着した徳島阿波おどり空港から徳島駅付近の会場までは、交通手段を考える必要はない。なぜならバス乗り場が近接しており、バスがすでに待機しているからである。これはタイムロスをなくすために、乗客の利便性を考えた優れたサービスと考えられる。ここで、バスへすぐに飛び乗ることもできるが、あえてタクシーを選択する。なぜなら情報収集はタクシーの運転手にかぎるからである。行先を告げてタクシーに乗り込んだ。 会場のあわぎんホールまでは約30分間である。その間、地元の名産品や最近の景気、徳島の特徴について運転手の話に聞き入る。最近の阿波踊りは、春、夏、秋、と3回開催される。もちろん夏に行われる阿波踊りが一番大きい。その他にも、徳島にイベントを数多く呼び込み、景気回復を目指している。昨日も先週もイベントがあり、最近は人の流れが多くなっている。運転手の声が幾分弾んで聞こえるのは、聞き間違いではない。また、熊本のくまモンに対抗して徳島のすだちくんというゆるキャラがいるらしい。さらに聞き続けると、芸者さんの話になる。一昔前にはお茶屋さんが数多く営業をしていたが、現在は栄町というところで1、2軒が残っているだけである。昔は、その芸者さん達が、阿波踊りの音楽(三味線や、笛など)を担当していたらしい。その栄町は駅方向から両国橋を越えると右手に飲み屋街となって存在している。などなどである。この運転手の話は、妙に説得力があり、聞き入ってしまう。金長きんちょうのたぬきの話は、まるで落語を聞いているかのようである。ドライバーとの話は盛り上がり、あっという間にホールに到着する。あわぎんホールの入り口で降りると、BMWとアルファロメオの新型車が展示されている。徳島ではBMWがアルファロメオと提携して販売をしている。このように地元の企業とコラボする検診学会の運営には、この会にかける並々なる意気込みを感じる。
 ところがこの学会、開催会場が2カ所で遠く離れており、不便この上ない。会場を1つにできないのであれば、学会の開催は控えるべきであろう。最近では、クリニック、病院に限らずhospitalityの良さを患者さんにアピールする時代である。われわれ医療従事者が関与する足元の学会が参加者に気を使えないのであれば、どんな美辞麗句を並べて施設や会をアピールしてもその真意は推して知るべしである。

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