第1回緩和IVRミーティング見聞記

2011.12.20
滝澤謙治先生
堀信一先生
第1回緩和IVRミーティング見聞記

手稲渓仁会病院放射線診断科
児玉芳尚

 2011年12月3日、新横浜で開催された第1回緩和IVRミーティングに参加した。緩和IVRという耳慣れない響きであるが、第1回ということもあり、どういう会なのかと思い参加させて頂いた。発起人である聖マリアンナ医科大学 滝澤謙治先生と、ゲートタワーIGTクリニックの堀信一先生から立ち上げの経緯の説明があった。近年、癌患者に対する症状緩和を目的とする緩和医療が広く浸透し、患者さんの認知も進んできている。当院もそうであるが、従来型の緩和専門病院でなくとも、通常の総合病院内に緩和チームが発足してきている。緩和IVRとは、IVRの技術を用いて、緩和の領域に貢献できることがあるのではないかということで、その方法論、結果を一緒に勉強し、共有していこうとの趣旨でこの会を立ち上げられたそうだ。研究会ではなく、ミーティングにしたのは、フレンドリーな雰囲気の会で、質問やディスカッションがしやすいようにという配慮であるとのことであった。緩和IVRとは、まだまだ開発途中の領域で、定まった定義付けはなく、この会を通じて広く認知を拡げていって欲しいとのことである。そのため、今回を含め、しばらくは一般演題を設けず、講演中心で進めていき、未知の緩和IVRを開発していく方針のようである。

続きは「RadLink2012年2月号」(2012年1月下旬発売)にてご高覧ください。