ギブン・イメージング社、症候性IBD患者の管理における小腸用カプセル内 視鏡PillCam SBの効果を示した新しい研究結果を発表

2011.10.27

 ギブン・イメージング社(NASDAQ: GIVN、イスラエル・ヨクネアム)は、『Inflammatory Bowel Disease』9 月号に、PillCamカプセル内視鏡検査後に症候性の炎症性腸疾患(IBD)患者の大多数において治療方法を変更されたことを示す研究結果が報告されたと発表した。
 この研究の著者らは、試験に組み入れたクローン病患者の61.6%がPillCamカプセル内視鏡検査後3カ月以内に薬物療法の変更に至ったことを確認したとのこと。本研究の試験責任者は、ノースカロライナ大学チャペルヒル校のMillie D. Long, MD, MPH 氏。
 ノースカロライナ大学チャペルヒル校の内科学助教Millie D. Long, MD は
「この研究では、以前に炎症性腸疾患と診断された患者集団におけるカプセル内視鏡の使用を、レトロスペクティブに検討しました。その結果、カプセル内視鏡はクローン病、不確定性大腸炎、回腸嚢炎の症状を有する患者の管理において医師の医療判断を支援することが示唆されました。」と述べたとのこと。

 このコホート試験では、2003 年7 月から2009 年12 月までにノースカロライナ大学病院で症候性の炎症性腸疾患(IBD)の適応に対して実施された124 件のPillCamカプセル内視鏡検査がレトロスペクティブに検討され、その結果、PillCamカプセル内視鏡検査後3カ月以内にIBD に対する薬物療法の変更を伴った患者が高率に達したとのこと。
– 薬物療法管理の変更を伴ったクローン病患者の割合は61.6%
– IBD に対して新しい薬物療法を開始したクローン病患者の割合は39.5%
– 薬物療法管理の変更を伴った不確定性大腸炎患者の割合は66.7%
– IBD に対して新しい薬物療法を開始した不確定性大腸炎患者の割合は40.0%

 同社は「PillCamカプセル内視鏡による特異的所見は医療管理にも影響を与え、カプセル内視鏡検査で重症所見が認められたクローン病患者では、所見なし/軽微な所見の患者と比べて、薬物療法の変更(73.2% vs 51.1%、p=0.04)、薬物療法の追加(58.5% vs 22.2%、p<0.01)、手術施行(21.9% vs 4.4%、p=0.01)に有意差が認められた」と発表している。  また、同社のホミ・シャミール社長兼最高経営責任者は 「この研究は、クローン病を示唆する病変の検出およびモニタリングを適応とするPillCam SBのFDA追加承認を支持する数多くの臨床エビデンスのひとつを提供してくれました。PillCam SBは、クローン病をはじめとする小腸疾患患者様の病変検出とモニタリングに有益なツールであることが実証されており、PillCam SB が、クローン病患者様の薬物療法管理の指針において医師をサポートし、その医療判断を支援する重要な役割を担っていることが確認できて、大変うれしく思っております。」 と述べた。 ●お問合せ先 ギブン・イメージング株式会社 URL:http://www.givenimaging.com