三洋電機、レセプトコンピューターと電子薬歴を完全に融合した新型電子薬歴を実現~保険薬局用電子薬歴システム「PharnesⅡ-MX」を発売~

2011.10.06
PharnesⅡ-MX
三洋電機株式会社は、従来異なるソフトで管理を行っていたレセプトコンピューター(以下、レセコン)の「レセプト(調剤報酬明細書)情報」と電子薬歴の「薬歴情報」を完全に融合した、保険薬局用電子薬歴システム「PharnesⅡ-MX」(ファーネスツー エムエックス)を2011年11月10日より発売する。
今回発売する「PharnesⅡ-MX」は、電子保存の3つの基準である「真正性、見読性、保存性」をシステム内に実装し、薬歴と調剤録を電子保存(ペーパーレス化)するための機能を標準搭載したシステムである。
また、「PharnesⅡ-MX」は、従来機種「PharnesⅡ-EX」をベースに、薬歴の電子保存機能にシンプルで効率的な服薬指導を実現するための様々な機能を追加することにより、効率的な保険薬局の運用と豊富なチェック機能により患者の安全性の向上をサポートする新型電子薬歴システムである。
同社は、保険薬局用電子薬歴システムの導入・普及を推進し、保険薬局業務の効率化とペーパーレス化をさらに推し進め、医療のIT化を牽引していく。 

本商品は、11月5日(土)~6日(日)幕張メッセ国際会議場で開催される
「第5回(社)日本薬局学会学術総会 併設展示会」に参考出品される。

◆特長
1.レセコンと電子薬歴の融合による効率的な保険薬局の運用が可能
2.シンプルな画面構成で電子薬歴の操作性の向上
3.豊富なチェック機能による患者の安全性の向上

概要
情報技術(IT)は業務の改革を促し、経済を活性化する力を有するものとして、政府主導でIT化政策が強力に進められており、中でも医療分野のIT化は重点施策として位置づけられている。そうした状況の中、医療機関の電子カルテ同様、保険薬局においても電子薬歴の導入・普及が進んできた。
電子薬歴の市場においては、レセコンと電子薬歴をLANで接続し、両システム間で処方データや会計データなどを通信する方法が一般的だ。この場合には、両システムに各種データベース(以下、DB)(医薬品や薬剤情報DB、チェックDBなど)を搭載したり、保険薬局内の動線に合わせて両システムの端末を目的別に設置するなど、操作面や運用面、コスト面で電子薬歴導入の障壁となっていた。
今回開発した保険薬局用電子薬歴システムは、レセコンと電子薬歴が完全に融合して設計されており、操作性の統一や各種DBの一元管理、目的別に端末を選ばないなど、運用面やコスト面においても保険薬局内の動線に合わせた最適なシステム導入と運用を実現した。
同社は、医療分野のIT化を踏まえ、保険薬局内のペーパーレス化を加速させるとともに、業務の効率化を推進する「PharnesⅡ-MX」を発売し、これからの保険薬局経営をトータルにサポートしていく。

特長
1.レセコンと電子薬歴の融合による効率的な保険薬局の運用が可能
「PharnesⅡ-MX」は、レセコンと電子薬歴の融合により、一度レセコンで入力したデータの修正や後発医薬品への変更入力を、電子薬歴入力中に行うことができ、効率的で柔軟な運用が可能。
また、患者掲示板の自動表示機能により、事務員と薬剤師で患者情報や申し送りなどの情報を簡単に共有でき、事務員と薬剤師によるスムーズな情報伝達が可能。

2.シンプルな画面構成で電子薬歴の操作性の向上
電子薬歴では、薬歴を「薬歴表紙」、「服薬指導」、「ハイリスク薬指導」の3つの画面で管理し、これらの画面を確認することで患者の状態をすぐに把握することができる。

・PharnesⅡ-MX「薬歴表紙」画面
病歴や体質・併用薬などの患者情報やサマリーを、ひと目で確認できる。

・PharnesⅡ-MX「服薬指導」画面
服薬指導時に大切な簡易鑑査情報を常に表示。
また、過去薬歴を確認しながら、今回の薬歴を入力することができる。

・PharnesⅡ-MX「ハイリスク薬指導」画面
ハイリスク薬の確認結果を時系列で参照/入力できる。

・PharnesⅡ-MX「テンプレート」画面
薬歴の入力については、初回/再来テンプレートを順次入力していくことで、新規来局時のアンケートから、再来時の確認事項まで、薬歴に記載が必要な事項を漏れなく記録していくことができる。また、処方鑑査結果により医師に照会が必要な内容についても、疑義照会テンプレートを使用して簡単に薬歴に記録できる。
さらに、処方比較機能により、今回処方と過去処方の変更点を確認でき、ワンタッチで薬歴に変更点を記録できる。

3.豊富なチェック機能による患者の安全性の向上
DB搭載により、処方薬同士の相互作用チェック機能はもとより、食品アレルギーや医薬品アレルギーを患者情報として登録することができ、処方薬とのチェックを行うことができる。さらに、患者が持っている主な疾患を登録することで、疾患と処方薬のチェックを行うことも可能。
また、投薬により患者に副作用などが起こっていないかをモニタリングしていく必要があるハイリスク薬については、「薬局におけるハイリスク薬の薬学的管理指導に関する業務ガイドライン(第2版)」の内容に準じた項目について確認した結果を入力することができ、患者安全性の向上が図れる。

4.その他の特長
・万一のサーバー障害時には、サーバー復旧まで端末1台での薬歴入力や入力済みの内容の確認を行うことができます。さらにオプション機能として、ネットワークバックアップ機能やセカンドサーバーシステムを提供。
・開局時間外の患者からの緊急問合せにも的確に対応できるように、スマートフォンを利用して、患者処方歴や医薬品情報が確認できる「ポケット薬歴」を提供(オプション)。・インターネットを利用してチェーン薬局の情報を共有化し、チェーン薬局の経営を活性化する「総合経営支援システム Ph-NetMaster(ファーネットマスター)」を提供(オプション)。

■お問い合わせ
三洋電機株式会社コマーシャルカンパニーメディコム事業部
TEL:03-5816-5158
URL:http://panasonic.co.jp/sanyo/