富士フイルム、「FUJIFILM DR CALNEO C(カルネオ シー) 1417 Wireless」を発表 ~軽量・薄型のDR方式カセッテサイズデジタルX線画像診断装置に無線タイプ新登場。撮影1秒後の画像表示で、X線検査時間短縮に貢献。撮影用途に応じて、無線・有線を瞬時に切り替え可能~

2011.03.09

富士フイルム(株)(以下富士フイルム)は、軽量・薄型のDR方式カセッテサイズデジタルX線画像診断装置の無線タイプ「FUJIFILM DR CALNEO C 1417 Wireless」(以下「CALNEO C ワイヤレス」)を、4月20日より富士フイルムメディカル(株)を通じて発売する。「CALNEO C ワイヤレス」は、X線変換効率を大幅に向上させ、少ないX線量でもシャープかつ高画質なX線画像を提供する独自の「ISS方式」間接変換方式 FPDを採用した「CALNEO」シリーズの新ラインアップである。

今回発売する「CALNEO C ワイヤレス」は、撮影したX線画像を無線LANで高速に制御ユニットへ通信する機能を備えている。撮影後約1秒で画像を表示し、次の撮影までの間隔も約10秒と短く、スピーディーに撮影を行えるため、連続撮影でも撮影者の業務効率化とX線検査時間の短縮が図れる。また、用途に応じて無線・有線を瞬時に切り替えることができ、無線LANモードでは、どんなポジションでもケーブルが撮影の邪魔をすることがない。一方、有線モードでは、撮影台を使った連続撮影でもバッテリー切れの心配がない。

「CALNEO C ワイヤレス」は、外形寸法がISO4090に準拠した従来のフィルムカセッテやCR用IPカセッテと同じ半切サイズ(横38.4cm×縦46cm)で、既設の立位・臥位撮影台へそのまま装着できるため、導入時に撮影台を買い換える必要がなく、導入コストを最小限に抑えて一般X線撮影で幅広く使用することができる。世界最薄の14.8mmで、3.3kgの軽量タイプのため、持ち運びにも便利である。さらに全面耐荷重150kgを実現したことによって、ストレッチャーでの患者撮影など、カセッテの撮影面に大きな荷重が加わる場合でも安心して撮影できる。

また、「CALNEO C ワイヤレス」を制御するコンソールは、他のDRやFCR装置なども制御可能で、一人の患者を複数の装置で撮影する場合にも最適な撮影ワークフローを提供する。

富士フイルムは、平成20年9月より世界初の「ISS方式」の間接変換方式 FPDを採用したデジタルX線画像診断装置「CALNEO」シリーズを発売し、ラインアップを強化している。今回この「CALNEO」シリーズのカセッテサイズに実用性の高い無線タイプを加えることで、一般X線検査における撮影ワークフローの改善に貢献する。

なお、同機は2011国際医用画像総合展(ITEM 2011、4月8日~10日、於パシフィコ横浜)での出展が予想される。

 

1.品名: FUJIFILM DR CALNEO C 1417 Wireless
薬事販売名: 富士フイルム DR-ID 600(薬事承認番号: 222ABBZX00062000)の構成品のフラットパネルセンサ DR-ID 601SE

2.発売日: 平成23年4月20日

3.標準ユーザー渡し価格: 2,190万円(税別)

4.主な特長
(1)無線LANに対応したDR方式カセッテサイズデジタルX線画像診断装置
・外形寸法がISO4090に準拠した従来のフィルムカセッテやCR用IPカセッテと同じ半切サイズ(横38.4cm×縦46cm)で、既設の立位・臥位撮影台へそのまま装着できるため、導入時に撮影台を買い換える必要がなく、導入コストを最小限に抑えて一般X線撮影で幅広く使用することができる。
・世界最薄の14.8mmで、3.3kgの軽量タイプのため、持ち運びに便利である。さらに全面耐荷重150kg、スポット荷重100kgを実現したことによって、ストレッチャーでの患者撮影など、カセッテの撮影面に大きな荷重が加わる場合や、患者の体重などが1点にかかる場合でも安心して撮影できる。

(2)撮影業務効率の向上と検査時間の短縮を実現
撮影後、約1秒で画像が表示され、次の撮影までの間隔も約10秒と短く、連続撮影もストレスなくスピーティーに撮影でき、撮影者の業務効率化とX線検査時間の短縮が図れる。

(3)「無線LANモード」と「有線モード」の切り替えが可能
・撮影用途に応じて「無線LANモード」と「有線モード」を自由に切り替えできる(切り替え時間は約1秒)。有線モードでは「CALNEO C ワイヤレス」に搭載しているバッテリーも同時に充電できる。
・無線LANモード時は、1つのバッテリーで最大750ショットの検査が可能。

(4)拡張性の高いシステム
「CALNEO C ワイヤレス」を制御するコンソールは、他のDRやFCR装置なども制御可能で、一人の患者を複数の装置で撮影する場合にも患者情報や撮影画像を一元管理することができるなど、最適な撮影ワークフローを提供するとともに、省スペース化を実現する。

(5)高画質な診断画像を提供
・X線照射面側から光信号を読み取る「ISS方式」の間接変換方式FPDを搭載。光信号がセンサーに到達するまでの距離を短縮させて、拡散・減衰を抑え、X線変換効率を大幅に向上させている。さらに、精密塗布技術や粒子形成技術によって、蛍光体層を従来よりも厚くし、少ないX線量でもシャープなX 線画像を得ることができる。

従来方式と新方式のFPD構造と画像形成の比較解説図

5.主な仕様
X線変換方式: ISS間接変換方式
撮影サイズ: 35cm×43cm (マトリクスサイズ:2880×2304 pixel)
画素サイズ: 150μm×150μm
画像表示時間: 約1秒
撮影間隔時間: 約9秒(有線)/約10秒(無線LAN) ※ 撮影室の無線LAN環境によって変化します。
耐荷重: 全面150kg、スポット(φ40mm) 100kg
画像処理: 階調処理、周波数処理、マルチ周波数処理、ダイナミックレンジ圧縮、ノイズ抑制処理、グリッド除去処理
画像出力送: DICOM形式に準拠
外形寸法: 横38.4cm×縦46cm
厚さ: 14.8mm
重量: 3.3kg

FUJIFILM DR CALNEO C 1417 Wireless

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富士フイルムメディカル(株)
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