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富士フイルム、「結核迅速診断キット」が2019年度のグッドデザイン大賞を受賞!

2019.11.01

「結核迅速診断キット」が2019年度『グッドデザイン大賞』を受賞!
双眼鏡や超音波画像診断装置など4製品が『金賞』を受賞

 

 富士フイルム(株)(以下、富士フイルム)の「結核迅速診断キット」が、財団法人 日本産業デザイン振興会が主催する「2019年度グッドデザイン賞」※1において、全受賞対象1,435点の中から、今年のデザインおよび社会の傾向を象徴する最も優れたデザインと認められるものに贈られる『グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)』を受賞した。富士フイルムとして、グッドデザイン大賞の受賞は初めてとなる。また、双眼鏡「FUJINONTECHNO-STABITS-X1440」や超音波画像診断装置「iVizair」などの4製品が、『グッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞)』を受賞した。グッドデザイン賞金賞は、社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から優れていると評価されたデザイン19点に対して送られるものである。

 今回大賞を受賞した開発途上国向けの「結核迅速診断キット」は、免疫力の低下により、結核に感染するリスクが高く、結核が重症化しやすいHIV陽性患者に向けた、尿を検体に用いる迅速診断キット。結核は、世界三大感染症※2の一つで、年間150万人が死亡※3している疾患である。なかでも、アフリカや東南アジアなど開発途上国の罹患者が占める割合は全体の86%に達しており※3、その伝播力と医療コストの大きさによって開発途上国の社会、経済活動に深刻な影響を与えている。結核の診断には、喀痰が検体として広く用いられているが、特に結核感染リスクが高いHIV患者や、小児・高齢者など、喀痰採取が難しいケースや、肺以外の部位で発症する肺外結核に対応するために、喀痰以外の検体を用いた新しい診断ツールが必要とされている。本キットは、採取が容易な尿を検体とし、富士フイルムが写真現像技術で培った「銀塩増幅技術」を応用。検体中にわずかに含まれる結核菌特有成分に結合させた目印となる標識の周りに、大きな銀粒子を生成させて検出する。簡単に操作できるように工夫された本キットのデザインや、電力供給などのインフラが安定していない開発途上国向けに電源、機器が不要となる仕様など、開発途上国が抱える社会課題の解決に取り組む富士フイルムの姿勢が評価され、受賞に至った。

 なお、本キットは、WHOが認定する審査基準の一つであるEU/IVDD※4へ2018年12月に適合し、現在は開発途上国への供給に向けて、WHOの推奨を取得するための臨床評価を各国の研究機関にて実施している。本キットは日本国内での発売の予定はない。

 富士フイルムは、あらゆる製品・サービスの開発において、機能や性能を追求するとともに、その優れた機能を最大限に活かすデザイン開発に取り組んでいる。外観デザインの美しさに留まらず、コンセプト、簡単・快適な操作性、携帯性などに徹底的にこだわったデザインの実現により、製品の新たな価値創出を目指す。

 デザインを製品価値の一つと捉えて注力する中、数多くの応募の中からグッドデザイン大賞および金賞に選ばれたことを励みとし、これからも優れた製品の開発に取り組んでいくことを発表した。
 

<グッドデザイン大賞受賞製品>

■診断キット「結核迅速診断キット」
 免疫力の低下により、結核に感染するリスクが高く、結核が重症化しやすいHIV陽性患者に向けた、尿を検体に用いる結核の迅速診断キット。富士フイルムが写真現像技術で培った「銀塩増幅技術」を応用。検体中にわずかに含まれる結核菌特有成分に結合させた目印となる標識の周りに、大きな銀粒子を生成させて検出する。開発途上国の医療資源が限られる使用環境を想定し、電源や操作への高度な習熟は不要とした。なお、本キットは、結核とHIV患者の患者数が多い開発途上国に向けたものとして開発しており、日本での発売は予定していない。
 

<「グッドデザイン賞金賞」受賞製品(未発表の1製品を除(3製品)>

①双眼鏡「FUJINON TECHNO-STABI TS-X 1440」
 世界最高※5±6°の補正角を実現する防振機能を備えた高倍率14倍の双眼鏡。優れた光学性能も備え、船上や車中からの自然・動物観察などに最適。丸みを帯びた美しいフォルムによるスタイリッシュな外観を実現した。滑りにくいラバーでボディ全面を覆っており、両手でしっかりと持ちながら使用することができる。

②超音波画像診断装置「iViz air」
 在宅医療や救急、院内回診向けの、富士フイルム初のワイヤレス超音波画像診断システム。在宅医療などで需要の高い、腹部の診察に適したコンベックスプローブをワイヤレスにし、自在な取回しを可能にした。省電力設計と画像処理技術により、小型・軽量でありながら長時間駆動、高画質を実現。AI技術のひとつであるディープラーニングを使って設計した尿量自動計測機能や、検査ガイダンス機能を搭載し、直感的な操作を可能にするシンプルなUIで、医師や看護師に最適なワークフローを提供する。

③高輝度・超短焦点プロジェクター「FUJIFILM PROJECTOR Z5000」
 世界初の「屈曲型二軸回転機構レンズ」を搭載し、本体を動かさずにレンズの回転だけでさまざまな方向へ投写できる画期的なプロジェクター。従来投写できなかった方向にも迫力のある映像を大きく映し出すことができ、展示会やデジタルサイネージ、美術館・博物館での空間演出の可能性を拡げる。レンズ収納時にレンズとプロジェクター本体が直方体に収まるコンパクト設計を採用。丸みを帯びた美しいフォルムによるスタイリッシュな外観で、洗練されたデザインを追求した。

 なお、今年度のグッドデザイン賞において、富士フイルム32製品が「グッドデザイン賞」を受賞した。
 

<「グッドデザイン賞」受賞製品(未発表の3製品を除く29製品)>

【グッドデザイン賞大賞】
①診断キット「結核迅速診断キット」

【グッドデザイン賞金賞】
②双眼鏡「FUJINON TECHNO-STABI TS-X 1440」
③超音波画像診断装置「iViz air」
④高輝度・超短焦点プロジェクター「FUJIFILM PROJECTOR Z5000」

【グッドデザイン賞】
⑤ハイブリッドインスタントカメラ“チェキ”「instax mini LiPlay」
⑥スマートフォン用プリンター“チェキ”「instax mini Link」
⑦学校写真のインターネット販売サービス「フジフイルムスクールフォト卒園アルバム」
⑧ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro3」
⑨ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T30」
⑩ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-A7」
⑪ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX100」
⑫デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR」
⑬デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR」
⑭デジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ GF50mmF3.5 R LM WR」
⑮デジタルカメラ「GFXシリーズ」用EVFチルトアダプター「EVF-TL1」
⑯デジタルカメラ撮影機能「フィルムシミュレーション」
⑰シネマカメラ用標準ズームレンズ「FUJINON Premista28-100mmT2.9」
⑱放送用ポータブルズームレンズ「FUJINON UA18x7.6BERD/UA23x7.6BERD」
⑲放送用ポータブルズームレンズ「FUJINON LA16x8BRM」
⑳フォーカスデマンド「FUJINON EPD-41A-D02」(放送用ポータブルレンズのアクセサリー)
㉑ズームデマンド「FUJINON ERD-40A-D01」(放送用ポータブルレンズのアクセサリー)
㉒遠望監視カメラ「FUJIFILM SX800」
㉓X線画像診断装置「FCR PROFECT CS Plus」
㉔電子内視鏡システム「G7スコープシリーズ」
㉕画像診断ワークステーション「SYNAPSE SAI viewer」
㉖男性用スキンケアシリーズ「アスタリフト メン」
㉗UVクリア美容液/化粧下地「アスタリフト D-UV クリア ホワイトソリューション」
㉘インクジェット用高精細レンズフィルム「オペラパス」
㉙材料製造ソリューションサービス「ものづくり共創 FACTORY」
 

※1 1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」を母体とし、1988年より財団法人日本産業デザイン振興会(現公益財団法人日本デザイン振興会)の主催事業として運営される日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。これまで50年以上にわたり、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを広く伝えることを目的に展開されている。
※2 結核、エイズ、マラリア。
※3 Global tuberculosisreport 2019. Geneva: World Health Organization; 2019. License: CC BY-NC-SA 3.0 IGO
※4 欧州連合(EU)の体外診断用医療機器指令 98/79/EC(IVDD)
※5 電子式ジャイロセンサーによる防振機能を搭載した双眼鏡として。2019年10月31日時点。富士フイルム調べ。
 

●お問い合わせ
富士フイルム株式会社
URL:https://fujifilm.jp/

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