インテグラル、仏Echosens社製肝硬度測定装置フィブロスキャンの新モデル「フィブロスキャン430プレミエ」を販売開始

2019.05.20

 (株)インテグラルは,フランスEchosens(エコセンス)社製肝硬度測定装置の「フィブロスキャン430ミニ(FibroScan 430 Mini)」の上位モデル、「フィブロスキャン430プレミエ(FibroScan 430 Premier)」の国内販売を2019年5月20日より開始する。同製品は、これまでポータブルタイプのフィブロスキャン430ミニでは搭載出来なかった肝脂肪の量に相当すると報告されている超音波減衰量パラメーター「CAP」を測定する機能がオプションで搭載可能となった。

フィブロスキャン430プレミエ

●「フィブロスキャン」について
 フィブロスキャンは、肝臓の硬さと超音波の減衰量を非侵襲に測定する装置である。肝硬度は肝臓の線維化の度合を表しており、関連論文は現在、2,160報を超える。フィブロスキャン検査は、それら豊富なエビデンスをベースとして世界の様々なガイドラインで参照されており、そのため,製薬治験のプロトコルにもしばしば採用されている。現在,世界80カ国で、肝硬変、肝癌などに至る肝臓疾患の診断,治療の効果判定、予後のモニタリングや疾患進行の早期診断、予防など、肝臓の病態評価の目的で使用されている。

 検査はわき腹にあてたプローブから振動と超音波を伝えることで、無痛で、簡単に終了する。患者情報を入力してから検査を終えるまで数分程度*であり、ワークフローの簡便さも本品による検査の利点である。医師、「技師だけでなく,看護師も含む医療従事者であれば、1時間半程度の検査トレーニングを受講することで、特別な知識・経験を必要とせずに検査を行うことが出来る。
(* 検査状況や患者体型などの諸条件により前後するが、約1分~5分の検査。)

 今回発売のフィブロスキャン430プレミエは,2017年7月にドイツのノルトライン=ヴェストファーレンデザインセンター(Design Zentrum Nordrhein Westfalen)が主催するデザイン賞「reddot design award 2017(red dotデザイン賞)」を受賞したフィブロスキャン430ミニをベースとしており、同装置は「D215-2 肝硬度測定」で保険が適用されている。

CAP測定のイメージ

●「CAP」について
 CAPは「Controlled Attenuation Parameter」の略称で、体内に発振した超音波信号の減衰量を測定する手法である。
国内外の報告から、肝脂肪の量に依存して超音波信号は減衰するとされており、生活習慣病を起因とする脂肪肝の評価などに応用できると注目されている。

本製品の展示は近く、以下学会の企業展示場にて展示する。
 ① 5月23日(木)~25日(土)
    第62回日本糖尿病学会年次学術集会(会場:仙台国際センター他)
    ※ギリアド・サイエンシズ 展示場
 ② 5月24日(金)~26日(日)
    日本超音波医学会第92回学術集会(会場:グランドプリンスホテル新高輪)
 ③  5月30日(木)~31日(金)
    第55回日本肝臓学会総会(会場:京王プラザホテル)

●お問い合わせ
(株)インテグラル
URL:https://www.integral.to/