【コニカミノルタ】データの⾒える化で被ばく線量低減に寄与する 被ばく線量管理システム「FINO.XManage」

2019.04.05

 コニカミノルタ株式会社(本社︓東京都千代⽥区、社⻑︓⼭名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、放射線業務の総合的マネジメントを⽀援する被ばく線量管理システム「FINO.XManage(フィノエクスマネージ)」を発売した。
 本システムを、4⽉12⽇〜14⽇にパシフィコ横浜で開催される「2019国際医⽤画像総合展(ITEM2019)」コニカミノルタブースに出展する。

【「FINO.XManage」開発の背景】

 2020年4⽉から医療被ばく線量記録が義務付けられるが、コニカミノルタは、リスクである被ばく線量だけに⽬を向けるのではなく、本来の⽬的である診断のための⼗分な画像情報の確保を図りながら、被ばく線量の最適化を⾏う事こそ重要であると考える。そこで「FINO.XManage」では、単なる被ばく線量の管理にとどまらず、画像とX線照射情報を紐づけて管理、分析し、⾒える化することを⽬指した。
 また、義務化対象となるCT、循環器⽤X線透視装置だけでなく、⼀般撮影についても管理対象とし、医療の現場で発⽣する被ばく線量のトータルマネジメントシステムとして開発した。

【「FINO.XManage」が提供する価値】

1.医療被ばくの最適化の検討を⽀援
 「FINO.XManage」は、各種検査装置から取得した、患者単位の被ばく線量や撮影プロトコルごとのX線照射情報を⼀元管理することができる被ばく線量管理システムだ。コニカミノルタの放射線業務マネジメント⽀援システムとリンクさせることで、放射線検査業務の多様なデータの⾒える化、分析⽀援を⾏い、医療被ばくの最適化を⽀援する。

2.撮影技術の向上や再撮影の削減を⽀援
 「FINO.XManage」は、最も撮影頻度の⾼い⼀般撮影による被ばく線量を低減するため、再撮影が必要となる「写損」の削減に向けた運⽤の改善や、撮影技術の向上につながる教育⽀援の機能を充実させている。例えば、写損回数を⾒える化することで、技師ごとに写損が多い⼿技を特定することができ、その⼿技をターゲットにした教育を実施することができる。さらに、再撮影の原因ごとに分類したグラフ作成や、写損画像とともに写損の原因を分析できる環境を提供し、継続的な「課題抽出、写損防⽌策の検討、改善活動、効果測定」という再撮影削減への取り組みを⽀援する。

3.撮影業務の効率化を⽀援
 「FINO.XManage」は、撮影情報を分析し、撮影時間短縮による患者の負担軽減と、撮影業務の効率化に貢献する。さらに、撮影装置ごとの検査時間や撮影室ごとの稼働率の⾒える化により、装置や検査技師の最適な配置計画をサポートするなど、放射線業務の総合的マネジメントを⽀援する。

【新ブランド「FINO.VITA(フィノヴィータ)」】

 「FINO.XManage」は、この度コニカミノルタが⽴ち上げたヘルスケアITの新ブランド「FINO.VITA」の製品です。
 コニカミノルタは、進化し続けるICT技術を駆使し、あらゆる医療情報をつなぎ、⼈と⼈をつなぐことで、医療の可能性を⾼めていきたいという考えのもと、この新ブランドを⽴ち上げた。
 「FINO.VITA」-ラテン語で「上質な⼈⽣」の意味-には、「すべての⼈に実り多い⼈⽣を送って欲しい」という想いが表現されており、製品名称に「FINO.」を付すことで、この想いを広げていく。

【新ブランド「FINO.VITA」が提供する価値】

 初期診療であるプライマリーケアでは⼀層の診療の質向上と効率化が求められており、また、地域連携医療の発展のためにも、診療機関相互での診断画像情報や診療情報の共有化のニーズが⾼まっている。
 医療分野における情報化は、医療従事者同⼠による診療情報の共有などにより、医療の質を向上させるだけではなく、安全性の向上にもつながり、さらに、業務の効率化にも寄与すると考えられている。「FINO.VITA」は、患者を中⼼に様々な医療データを⼀元化することで、患者に係わる⼈々の情報共有を促進するだけでなく、データを管理・分析することで、患者に関する新たな知⾒も⽣み出す。
 「FINO.VITA」では、PACS(医⽤画像保管・配信システム)シリーズ製品間でシームレスに連携する新たなビューア「FINO.Viewシリーズ」を展開いたします。従来の「NEOVISTA(ネオビスタ)」、「Plissimo(プリッシモ)」で培ってきた操作性を継承しつつ⾼度な閲覧機能も備えた製品や、いつでもどこでも安⼼、安全に画像診断可能な製品など、様々な医師の要望に応じたラインアップで、画像診断における業務効率化、働き⽅改⾰、施設間連携などのサービス提案を開始する。

 コニカミノルタは、オンプレミス環境はもとより、クラウド基盤も活かした医療ITサービスプロバイダーとして、⼈と情報と社会をつなぐ最適なソリューション「FINO.VITA」を提供することで、医療の質を向上させるとともに、医療現場での働き⽅改⾰の実現により医療従事者のワークライフバランスの向上にも貢献したいと考えている。

●お問い合わせ先
コニカミノルタジャパン株式会社
TEL 03-6324-1080
http://konicaminolta.jp/healthcare/