富士フイルム、世界的に権威のある「レッドドット・デザイン賞」を受賞 携帯型X線撮影装置が最高賞「Best of the Best賞」を獲得 さまざまな事業分野の製品で、美しい外観や優れた機能・性能を実現するデザインが高評価

2019.03.28

 富士フイルム(株)は、ドイツ・エッセンを拠点とする「ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター」主催の「レッドドット・デザイン賞プロダクトデザイン2019(Red Dot Design Award: Product Design 2019)」において、内視鏡システムなど、さまざまな事業分野の主要製品が「レッドドット・デザイン賞2019」を受賞したことをお知らせする。なかでも、携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair(カルネオ エックスエアー)」においては、同賞の最高賞である「Best of the Best賞」を獲得した。今回、当社として過去最多となる24製品が受賞しており、これは、美しい外観だけでなく、優れた機能・性能を実現するデザインが高く評価されたものと考えている。
 「レッドドット・デザイン賞」は、1955年に設立された国際的なデザイン賞だ。デザインの革新性、機能性、人間工学、エコロジー、耐久性などの基準から審査され、優れた製品に贈られます。同賞は、ドイツの「iFデザイン賞(iF design award)」、アメリカの「IDEA」と並び、世界三大デザイン賞のひとつに数えられる権威ある賞だ。今年は、世界各国から約5500点の応募があり、国際的に活躍するデザインの専門家によって審査された。
 当社は、あらゆる製品・サービスの開発において、機能や性能を追求するとともに、その優れた機能や性能を最大限に生かすデザイン開発に取り組んでいる。その取り組みが評価され、さまざまな事業分野の主要製品が、今回の「レッドドット・デザイン賞2019」のみならず、「iFデザイン賞2019」も受賞している。当社は今後も、製品の新たな価値を創出するデザインを実現していく。

【Best of the Best賞】

携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair」

「レッドドット・デザイン賞2019」受賞製品

携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair」

手軽に持ち運ぶことができる、富士フイルム初となる携帯型X線撮影装置。小型・軽量なX線管球とバッテリーを採用し、可搬性/操作性に優れた総重量3.5kgを実現。在宅医療での撮影など、スペースが限られた場所での簡便なX線撮影と画像確認をサポートする。当社独自のISS方式※3とノイズ低減回路※4を搭載したX線画像診断装置「FUJIFILM CALNEO Smart」のような高感度検出に対応したカセッテDRを利用することで、低線量でも高画質な画像を得ることができる。
これにより、在宅医療などにおいてX線撮影を行う医師や技師の移動や撮影準備などの身体的負荷低減と、患者の被ばく量低減に貢献する。

※3 ISS(Irradiation Side Sampling)方式。センサー(TFTパネル)を、X 線照射面側に配置する方式。従来方式のFPD(X線画像平面検出器)に比べ、より減衰が少ない段階のX線エネルギーを光信号に変換でき、X線エネルギーの変換効率を高めることができる。
※4 X 線情報をセンシングする性能を高め、かつX 線を低ノイズで検出することを可能とした電気回路。

携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair」

X線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Dual」

一度のX線照射で、高精細な一般X線画像に加え、骨密度測定用の骨強調画像を同時に取得できるデジタルX線画像診断装置。現在の骨粗しょう症診断では、一般X線画像の撮影と骨密度測定は、それぞれ別の装置で行われており、被検者は装置間を移動しなければならず、また骨密度測定の際に撮影の位置を決め直して、その体勢を数十秒間維持する必要がある。本製品は、X線エネルギーの吸収感度が異なる2種類のX線検出部を積層した「デュアル構造」を採用することで、一般X線画像と骨強調画像の同時取得を可能にした。また、従来のカセッテDRと同等のサイズを実現しているため、既存の撮影台で使用可能。高齢化に伴って、さらなる増加が見込まれる骨粗しょう症診断における、撮影のワークフロー改善に貢献する。

X線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Dual」

●お問い合わせ先
富士フイルム株式会社
https://fujifilm.jp