東京女子医科大学・デンソー・日立がスマート治療室開発で 日本オープンイノベーション大賞「厚生労働大臣賞」を受賞

2019.02.08

学校法人東京女子医科大学とデンソー(株)、日立製作所(株)は、国立研究開発 法人日本医療研究開発機構(AMED)プロジェクトのもとで連携して行ったスマート治療室の 研究・開発について、内閣府「第 1 回日本オープンイノベーション大賞 厚生労働大臣賞」を受賞した。

日本オープンイノベーション大賞の概要
 イノベーションの創出を巡る国際的な競争が激化する中で、研究開発等の成果を迅速に社会実装し、社会的ニーズの解決や新たな価値の創造につなげるには、組織の壁を超えて知
識や技術、経営資源を組み合わせて新しい取組を推進するオープンイノベーションが重要視されている。我が国のオープンイノベーションを推進するため、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組を表彰する「日本オープンイノベーション大賞」が新設された。

今回の表彰内容
・受賞した賞:第 1 回日本オープンイノベーション大賞 厚生労働大臣賞
・受賞案件名:医療の IoT 化を実現するスマート治療室「SCOT®」*1の開発
・受賞者: 村垣善浩 東京女子医科大学先端生命医科学研究所 教授
岡本淳 東京女子医科大学先端生命医科学研究所 特任講師
正宗賢 東京女子医科大学先端生命医科学研究所 教授
奥田英樹 (株)デンソー 社会ソリューション事業推進部メディカル事業室
室長
中西彰 (株)日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット外科治療ソリューション本部 本部長)

スマート治療室「SCOT®」開発の概要
 従来の手術室の役割は滅菌環境の提供であり、多数の機器はスタンドアロンで運用されていたが、治療効果向上とリスク低減を両立するため、治療空間自体が一体のシステムとな るスマート治療室「SCOT®」を AMED 支援のもと、5 大学 11 企業の連携により開発している。これまでに機器をパッケージ化した基本版(広島大学)で手術を 30 例、開発したミドルウ ェア(OPeLiNK®)*2 によりネットワーク化した標準版(信州大学)で手術を 4 例施行した。 2018 年度中に高機能版(東京女子医科大学)を導入予定。OPeLiNK®を使用することにより、各機器の出力データをミドルウェアで「標準化」し、常に同じフォーマットのデータをデバイス非依存で提供することが可能。本技術開発により、世界の健康医療に貢献し、 Society 5.0 を実現する相互運用性の高い医療情報基盤を構築していく。

*1:SCOT は学校法人東京女子医科大学の登録商標。
*2:OPeLiNK は株式会社デンソーの登録商標。

スマート治療室プロジェクト参画企業一覧
大学 東京女子医科大学、広島大学、信州大学、東北大学、鳥取大学
企業 デンソー、日立製作所、日本光電、ミズホ、パイオニア、キヤノンメディカルシ
ステムズ、セントラルユニ、エア・ウォーター、グリーンホスピタルサプライ、エ ア・ウォーター防災、SOLIZE

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