フィリップス・ジャパン、2018欧州心臓病学会(ESC)、心筋血行再建ガイドラインにて iFRを最高レベルに推奨

2018.09.25

 2018年8月28日、ヘルステクノロジーのグローバルリーダーであるロイヤル フィリップス(NYSE:PHG、AEX:PHIA)は、欧州心臓病学会(ESC)がiFRを最新版の心筋血行再建ガイドラインに採用したことを発表した。新しいガイドラインは、冠動脈病変の血行動態への関連を評価するためにiFRを測定することをFFRと並んで最高レベル(クラスIエビデンスレベル A)で推奨している。
 2017年、これまでに発表された最大規模の多施設無作為化試験であるDEFINE-FLAIRスタディとiFR Swedeheartスタディにおいて、iFRガイドの冠血行再建がFFRガイドの冠血行再建に対して非劣性であることを証明した。iFRは、フィリップス独自の血管内圧による革新的な指標であり、血管拡張剤を使用せずに冠動脈狭窄の生理学的評価を行い、患者さん一人ひとりに合った治療法を特定することができる。

 フィリップスのイメージガイドセラピー(IGT)ビジネスリーダーのBertvanMeursは、次のように述べている。
 「この度、iFRがESCの心筋血行再建ガイドラインに採用されたことを歓迎します。DEFINE‐FLAIRスタディとiFRSwedeheartスタディによって、iFRの臨床面の検証が行われました。これにより、iFRガイドの冠血行再建がFFRガイドの冠血行再建と比較して、患者さんの生命予後に関して非劣性であることが示されました。それに加えてiFRは、費用対効果が高く、冠動脈疾患の治療を受ける患者さんの負担が軽減されます。フィリップスは、イメージガイドセラピーのリーダーとして、それぞれの患者さんに合った適切な治療を特定するソリューションを提供し、生命予後の向上に貢献します。」

患者さんごとにカスタマイズされたケア
 虚血性心疾患は、世界中で身体障害や死亡の最大の原因となっており、多大な経済コストが生じている。2015年に心血管疾患で亡くなった1,770万人のうち、740万人が冠動脈疾患で死亡している*1。フィリップスは、FFRの代替法として、2013年に欧州で、2014年に米国でiFRを測定するソフトウェアの提供を開始した。それ以来、iFRは冠動脈病変の虚血の評価方法として広く使用されている。この診断技術は、機能的評価を行うだけでなく、患者さんの不快感を90%軽減し、患者さん1人当たりの年間コストを約10%低減し、手技時間を10%短縮する。

シームレスな心血管ケアエコシステムの構築
 運用コストを抑えつつ、質の高いケアを提供することに対する医療関係者の意識が高まっている。フィリップスは、このニーズを認識し、医療関係者が心血管疾患患者さんの診断とケアを改善できるよう、総合的な製品およびソリューションのポートフォリオを開発している。フィリップスは、引き続き革新的なケアとおよび経路管理を通じて、治療と生命予後を改善し、データ収集を簡略化し、コストを削減し、患者ケアを向上させるような心血管ケアエコシステムを構築していく。

フィリップスとiFRの詳細については、こちらからご覧ください。
*1.心血管疾患(CVD)。(日付不明)。
http://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/cardiovascular-diseases-(cvds)から取得。

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㈱フィリップス・ジャパン
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