フィリップス・ジャパンと東北大学、医療をとりまく社会課題先進国の日本からヘルスケア・イノベーションをグローバルへ、日本初のCo-Creation Center設立

2018.06.26

 ㈱フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)は「2025年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアにいたる一連のヘルスケアプロセスにおいてイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めている。
 このたびフィリップスは、日本で初めてのイノベーション研究開発拠点として、PHILIPS Co-Creation Centerを宮城県仙台市に設立することとなった。

背景
 高齢化が世界に例をみない速度で進む日本において、日本の医療現場、健康・予防領域のアンメットニーズ(未充足の課題)を解決する、新しいソリューションやサービスモデルの創出が期待されている。
 また、東北地域は、高齢化社会による医療費の増大、医師不足など医療をとりまく課題が顕在化する一方で、社会課題の解決を図る多くの取り組みを創出している地域だ。
 フィリップスは、東北地域が社会の変革をリードし、イノベーションの発信に最も適したエリアであると考え、フィリップス日本初のイノベーション研究開発拠点として、PHILIPS Co-Creation Centerを宮城県仙台市に設立することとなった。

PHILIPS Co-Creation Centerのコンセプト
1.異業種が集う場(Co-Creation Cafe)

 フィリップス社員だけではなく連携するパートナーが業種を超えて立ち寄り、出会う場をつくることにより、新しいソリューション、サービスモデル創出につながるコミュニケーションの活性化をはかる。

2.知を創りだす場(Design Thinking Approach、Agile Methodology)
 ワークショップ型のデザインシンキングを進める環境を導入するとともに、空間自体そのものをバーチャル化(例:手術室、病室、救急車)することにより、お客様視点における創造性を向上させ、議論の活性化をはかる。
 新しいアイデア(モノ、IT)を迅速かつ適応的に試作する環境や機器を導入することにより、アジャイル型開発を進める。

3.技術を体感する場
 フィリップスだけでなく、パートナーも含めたヘルステック領域の新規技術(例:VR/AR)を導入し、体感するショースペース、トレーニングスペースを設けることにより、技術の体得や創造性の向上をはかる。

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PHILIPS Co-Creation Centerのショースペース
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レクチャールーム

今後の展開
 デジタル(ICT)変革による健康・予防・医療への新たな価値創造に向け、大学、医療機関、企業、自治体をはじめとするさまざまな組織との協創(Co-Creation)の場として、2019年3月(予定)にPHILIPS Co-Creation Centerを設立する。
 PHILIPS Co-Creation Centerを拠点とし、課題先進国として日本の医療現場に立脚したソリューションや健康・予防に貢献するサービスモデル、ヘルステックに関する研究開発、事業化を加速していく。
 これに先立ち、このたび発表した東北大学との包括的提携、宮城県、仙台市との連携を加速するため東北大学病院内に本日設立したPHILIPS Co-Creation Satelliteも活用し、具体的な協創取り組みも進めていく。

●お問い合わせ
㈱フィリップス・ジャパン
URL:https://www.philips.co.jp/healthcare