シーメンスヘルスケア、Ciosシリーズのラインナップを拡充、FD搭載モバイルCアームイメージングシステム「Cios Select FD」の販売を開始

2018.06.01

●最新のFD(フラットディテクタ)技術を搭載し、安定した高画質を実現
●新型タッチパネル式インターフェイスにより操作性を向上
●Ciosシリーズの実績に培われた確かな信頼性

 シーメンスヘルスケア㈱は、モバイルCアームイメージングシステムの新製品「Cios Select FD(シオス セレクト エフディー)」の販売を開始した。

 X線CT装置や血管撮影装置に代表される放射線画像診断装置において、高い空間分解能や広いダイナミックレンジなどの基本特性の高さから、FDを搭載したシステムが普及しており、モバイルCアームイメージングシステムにおいても、FD搭載型のシステムがマーケットトレンドとなりつつある。
 「Cios Select FD」は、Ciosシリーズの中でもっともコンパクトで、整形外科領域で定評のあった「Cios Select」にFD技術を取り入れた、FD搭載モバイルCアームイメージングシステムのエントリーモデルだ。Siemens Healthineersは、これまでハイエンドモデルが中心であったFD搭載モバイルCアームイメージングシステムのラインナップを拡充することで、血管内治療や脊椎手術に加え、外傷や関節などの整形外科手術、泌尿器科、外科、麻酔科など幅広い領域における術中イメージングに、FDによる高画質な画像の提供を実現する。

■Cios Select FDの特長
・高感度フラットディテクタの搭載

 Ciosシリーズのハイエンド装置「Cios Alpha」「Cios Fusion」に搭載されている高感度フラットディテクタ技術「Retina」の搭載により、画像処理、キャリブレーション、撮影透視プログラムの管理などの一連のFD関連画像処理を一元化する。幾何学的な歪みのない、低被ばくで安定した高画質を実現し、高い精度の診断を可能にした。FDのサイズは21×21cmで、同サイズのI.I.(イメージインテンシファイア)と比較すると約20%視野面積が広がる。

・手術時のワークフローを改善
 新型タッチパネル“スマートタッチインターフェイス“では、シンプルな操作が行えるBasic Modeと細かい調整が行えるAdvanced Modeの2つの操作モードから、手技に合わせてモード を選択することができ、装置の操作性と作業の効率性が向上する。また、ワイヤレスフットスイッチの利用により、煩雑になりがちな手術台周りの環境を改善できる。フロア上のケーブルをなくすことで他の器材の移動も容易になるため、手術中のワークフローと快適性が向上し、術者が集中して手技を行うことができるようになる。

・高い信頼性を備えた装置
 Ciosシリーズは、低侵襲手術が主流となる中、低被ばくや高画質というニーズに対応する装置として2014年に発売された「Cios Alpha」をフラッグシップモデルとし、以後ラインナップを拡充している。「Cios Select FD」は、広いクリアランスを備えたCアームや、軸ごとに色分けされたCアームデザイン、画像処理アルゴリズムの組み合わせにより低被ばくを可能にする「IDEAL」など、Ciosシリーズに搭載されているSiemens Healthineersの技術を集約した最新鋭機だ。多くの実績で培われたこれらの技術が、装置の信頼性を支えている。

*自社製品比:23cmサイズのI.I.搭載機種と比較

本製品に関する情報は、Siemens Healthineersホームページの製品紹介ページを参照。
URL:https://www.healthcare.siemens.co.jp/surgical-c-arms-and-navigation/mobile-c-arms/cios-select-with-fd

Cios Select FD
Cios Select FD
移動型デジタル式汎用一体型X線透視診断装置 シオス セレクト FD
医療機器認証番号:230AABZX00040000

●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア㈱
URL:https://www.healthcare.siemens.co.jp/