シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス、160機種以上のPOC検査装置の一元管理が可能なオープンデータマネジメントソリューション「POCcelerator」の販売を開始

2017.09.14

 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)は、主要メーカー40社以上160機種を超えるPOC検査装置と接続可能なオープンデータマネジメントソリューション「POCcelerator(ポクセレレーター)」の販売を10月1日より開始する。

 POC検査は、最適な患者ケアを迅速に提供するために、集中治療室(ICU)、手術室、検査室、外来など、院内の様々な場所で行われており、医師からコメディカル(医師以外の医療従事者)まで多くの医療スタッフが多種多様なPOC検査装置を操作し、検査結果に関与している。

 院内に点在するPOC検査装置の多くは、院内の情報システム(HIS/LIS*)に繋がらずに単独で使用されており、検査結果や精度管理などのデータが保存されていない。また、施設によっては、複数のシステムベンダーが混在することで、データの管理やシステムの保守などの業務が煩雑であることが問題となっている。

 POCceleratorは、各医療現場に分散しているPOC検査装置を一元管理し、HIS/LISと連結することで、臨床現場のみならず管理部門の業務効率を大幅に改善する。また、各装置の精度管理、測定者情報や各種点検の記録なども管理できるため、常に信頼性の高い検査結果を診断・治療に活かすことができる。さらに、通信ネットワークの集約化によるコスト削減など、POC検査に関わる院内の様々な部署の幅広いワークフローを向上する。
 POCceleratorは、2017年9月21日(木)~23日(土)にパシフィコ横浜で開催される「JACLaS EXPO 2017 臨床検査機器・試薬・システム展示会」にて紹介する予定である。

■POCceleratorの特長
1)業務効率の最大化
・分散化したPOC検査装置の集中管理
・精度管理データ、ログデータ等の一元管理・保存
・効率的な消耗品管理
・装置トラブルの未然防止
・ベンダー集約化による各種プロセスの削減

2)臨床ワークフローの向上
・精度管理が裏付ける精度の高い検査結果
・HIS/LISへ検査結果の送信・保存
・一元管理による保存データへの容易なアクセス
・リモートモニタリング・リモートコントロールによる装置ダウンタイムの短縮
・最適な人員配置による医療サービスの提供

3)コスト削減
・ベンダー集約化によるシンプルなHIS/LIS接続で管理コストを削減
・POC検査装置の最適な運用管理

4)コンプライアンスの順守
・測定者情報をHIS/LISへ送信
・保守点検の実施記録と修理記録の保存

*HIS (Hospital Information Systems):病院情報システム
*LIS (Laboratory Information System):臨床検査情報システム

POCcelerator 画面イメージ
POCcelerator 接続イメージ図

●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
https://www.healthcare.siemens.co.jp/