EIZO、手術室向け高輝度19型カラーモニターを発売

2016.04.07

 EIZO(株)は、19型の手術室向けカラー液晶モニターCuratOR EX190を2016年7月1日に発売する。

CuratOR EX190

・価格はオープン。オープン価格の製品は標準価格を定めていない。

 CuratOR EX190は、X線透視画像を表示する19型モノクロ液晶モニターSMD 19102の後継機種である。

 手術室でX線透視画像を参照しながら治療を行う場合、術者が患部を立体的に把握するため、さまざまな角度から撮影した複数の画像を参照したり、他の医用画像や生体情報を同時に確認するため、複数台のモニターが使用される。

 液晶モニターは特性上、画面表示が僅かに青みや赤みを帯びるなど、多少の個体差が生じる場合がある。この個体差が、複数台モニターを手術室内で使用する際に、同じ部位を撮影した画像にもかかわらず比較しにくい、という問題を生じさせていた。

 従来のモノクロ液晶モニターでは、モノクロ表示しかできないため、青みや赤みなどの個体差を調整することができなかった。一方、カラー液晶モニターでは、色味の個体差はカラー調整で解消できるものの、モノクロ液晶モニターに比べて輝度が低く、モノクロ画像を適切に表示できないという問題があった。

 カラー液晶モニターCuratOR EX190は、どこからでも見やすい広視野角や、常に安定した輝度を保つ機能など、従来機種SMD 19102の基本性能の良さは継承しつつ、バックライトに高効率のLEDを搭載することで、モノクロモニターに近い高輝度を実現した。輝度700cd/m2、コントラスト比900:1で、X線透視画像を高画質で鮮明に表示しつつ、カラーモニターになったことで、個体差のあるモニターでも色味の調整が可能になる。さらに、モノクロ画像だけでなく、内視鏡や超音波などカラー画像の表示も可能になり、幅広い用途でお使いいただける。

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