富士フイルムメディカル、CT画像から腎臓体積を計算する「嚢胞腎解析」機能などを新たに追加

2016.03.03

医療向け3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT(シナプスヴィンセント) Ver.4.4」造影剤による副作用のリスクなく腎臓の体積を解析することが可能
 
 富士フイルムメディカル(株)は、CT・MRIなどの断層画像から高精度な3D画像を描出する、医療向け3D画像解析システム「ボリュームアナライザーSYNAPSE VINCENT(シナプスヴィンセント)Ver.4.4」(以下、「SYNAPSE VINCENT Ver.4.4」)を本日より発売する。「SYNAPSE VINCENT Ver.4.4」は、CT画像からセミオートで腎臓の体積を計測する「嚢胞腎解析」や、「腹部パフュージョン」、「心筋パフュージョン(CT)」などの機能をオプションとして新たに追加している。
 
 3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」は、平成20年7月の発売以降、信頼性の高い当社独自の画像処理技術「Image IntelligenceTM」*1によって、簡単操作で、放射線科、循環器、消化器領域の内臓や血管などを高精度に自動抽出できると、その有用性が市場で評価され、高いシェアを得ている。
 
 今回発売する「SYNAPSE VINCENT Ver.4.4」は、腎臓体積を計算する「嚢胞腎解析」機能などを、オプションソフトとしてに新たに追加した。
 難病医療費助成制度*2の対象疾患の一つである常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)*3の治療薬*4を処方するには、[1]両側総腎容積が750mL以上であること、[2]腎容積増大速度が概ね5%/年以上であることが条件となる。 従来、腎容積の計測は、一般的な画像処理ツールを利用して手動で行われていた。「SYNAPSE VINCENT Ver.4.4」の「嚢胞腎解析」機能を使えば、MPR*5上で腎臓領域の長軸を指定するだけで、自動的かつ客観的に腎臓容積計測が可能になる。また、過去に同一患者に対して実施した解析結果との比較や差分を自動で表示することもできるため、経過観察にも有用である。
 また「SYNAPSE VINCENT Ver.4.4」では、「血流灌流状態の可視化・定量化」機能も拡充した。従来はMRIでしかできなかった心筋血流の解析を、CTでもワンストップで行うことができる「心筋パフュージョン(CT)」機能、膵臓などの腹部領域の血流解析を行える「腹部パフュージョン(CT)」機能も新たに追加した。
 
 富士フイルムは、ビッグデータ化する診療情報の活用を推進し、医療現場の様々なニーズにこたえる幅広い製品・サービスを開発・提供することで、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持増進に今後も貢献していく。
 
 
1.製品名
ボリュームアナライザー SYNAPSE VINCENT(Ver.4.4)
販売名:富士画像診断ワークステーション FN-7941型
認証番号:22000BZX00238000
2.発売日
平成28年3月3日
3.主な特長
(1)常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)処方薬の処方条件の一つに対応する「嚢胞腎解析」機能
・常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)処方薬の処方条件の一つである体軸画像からの腎臓体積計測に対応する「嚢胞腎解析」機能は、セミオートでCT画像から腎臓体積を計算可能。
・非造影撮影で腎臓を自動抽出できるため、造影剤による副作用などのリスクなく解析できる。
・過去に実施した解析との比較や差分を自動で表示することができるため、多発性嚢胞腎の経過観察にも有用。
(2)「心筋パフュージョン」機能がCTに対応
・従来MRIでしかできなかった心臓血流の解析がCTで行えるようになったため、ワンストップで冠動脈の狭窄などの診断に必要な画像を得られる。
(3)「腹部パフュージョン(CT)」機能が追加
・従来、頭部や心臓の領域において活用されていた血流灌流状態の可視化や、定量化機能を腹部にも拡大した。主に膵臓の疾患治療の経過観察に有用。
(4)肝臓解析、腎臓解析(CT)、肺切除解析が3D-PDF出力可能
 肝臓、腎臓、肺切除解析のデータを、3D-PDF*6出力することができる。AdobeReader上で3Dデータを見ることができるため、血管の支配領域などをシミュレーション的に観察できる。(本機能を利用するには、サーフェス表示オプションが必要)
 
*1 富士フイルム独自の超高画質デジタル画像処理技術の総称。長年、「写真」「医療診断画像」「印刷」などの分野で培った膨大な画像データベースをもとに、撮影時の意図や状況を的確に判断して、最適な画像を提供する。
*2 「難病の患者に対する医療等に関する法律」の成立を受け、平成27年1月1日から始まった新たな難病医療費助成制度。
*3 常染色体優勢多発性嚢胞腎(Autosomal Dominant Polycystic Kidney Disease:ADPKD)は、PKD遺伝子変異により両側腎臓に多数の嚢胞が進行性に発生・増大し、腎臓以外の種々の臓器にも障害が生じる、最も頻度の高い遺伝性腎疾患。
*4 バソプレシンV2受容体拮抗薬。ADPKDの治療薬として平成26年に日本で承認。
*5 Multi-Planar Reconstructionの略。3次元的に収集した画像情報から任意の断面を抽出する方法。
*6 PDFにSYNAPSE VINCENTで作成した3Dのデータを埋め込んだもの。
 
 
●お問い合わせ
富士フイルムメディカル(株)
販売統括本部 マーケティング部
TEL:03-6419-8033
URL:http://fms.fujifilm.co.jp/

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