キヤノンマーケティングジャパン、2016年年頭方針要旨を発表

2016.01.06

 2015年は、キヤノンマーケティングジャパン(株)(以下、キヤノンMJ)グループの5か年計画である長期経営構想フェーズII(2011~2015年)の最終年だった。この間、主要製品事業のシェアを高めることができたほか、成長領域と位置付けているITソリューションおよび新規領域であるネットワークカメラなどの売上比率が高まり、グループとしての総合力を向上させることができた。
 本年よりスタートする長期経営構想フェーズIII(2016~2020年)では「先進的な“イメージング&IT”ソリューションにより社会課題の解決に貢献する」を掲げ、キヤノン(株)(以下、キヤノン)の強みであるイメージング技術とIT技術を最適な形で組み合わせて新たな価値を創造し、競争力と付加価値の高いソリューションを提供していく。同時に、製品主体の体制から強い顧客基盤を生かしたお客さま中心のフレームワークへのシフトを進め、お客さまと共に成長する企業グループを目指していく。
 具体的な事業戦略としては、既存領域事業の収益の維持・拡大、成長領域事業のコア事業化、キヤノンMJグループ総力でのITソリューションビジネスの拡大などを推し進める。
 既存領域事業では、オフィスMFPやデジタルカメラ、家庭用インクジェットプリンタなどの主力事業において、コスト構造改革や業務プロセスの改革、デジタルマーケティングの推進による効率的な販売活動を進め、収益性の向上とシェアの拡大を図る。
 成長領域事業では、ネットワークカメラや商業印刷、業務用映像機器などの商品ラインアップの拡充や他社とのアライアンスの積極展開、関連市場への新規参入などを進め、早急な事業拡大を実現させる。
 また、今後はすべての事業領域においてIT技術が必要不可欠になる。キヤノンMJグループ内のITリソースを最大限に活用し、全事業領域においてITをベースにした高付加価値ソリューションを展開していく。同時に、クラウド基盤、セキュリティビジネス、アウトソーシングビジネス、IoTビジネス、医療ITソリューションを強化し、ソリューション提供型の企業グループへの変革を進めていく。