島津製作所、医院・診療所向け、FPDとの組み合わせも可能診断用X線撮影装置「X’sy Pro EFX Version」を発売

2015.10.02

 (株)島津製作所(以下、島津)は、医院や診療所などの小規模医療施設向けに、撮影準備をナビゲートする機能を搭載し、省スペースな設置が可能な診断用X線撮影装置「X’sy Pro EFX Version(エクシープロ エフェックスバージョン)」を10月1日に発売する。
 医院や診療所では、装置の設置スペースが限られているケースが多く、医師自らが装置を使用する施設も一般的であることから、コンパクトで簡単に据え付けでき、操作がシンプルな装置が求められています。同社は、このようなニーズに応えた小規模医療施設向けのX線撮影装置のパイオニア的存在であり、1999年に最初のモデルを発売した「X’sy」シリーズは、国内でシリーズ累計6,000台以上を納入している。
 これまでの実績を生かして開発した同製品は、検査部位に合った適切な撮影準備情報を操作卓に表示する「ワンタッチガイド」を搭載しており、撮影に熟練していない医師にも迅速で確実な撮影が可能だ。また、同社の小規模医療施設向けのX線撮影装置としては初めてX線照射野ランプにLEDを採用し、低消費電力、長寿命化を実現した。加えて、オプションのキットによってワイヤレスFPD(フラットパネルディテクタ)とも組み合わせることができ、さらに迅速な画像診断を行うことができる。幅70cmの入口から搬入して畳3帖(2.7m×1.8m)のスペースに設置できる省スペース性や、ソフトタッチのビニールマット天板といった特長も引き継いでいます。装置の使用には、通常、AC200ボルト電源が必要ですが、AC200ボルト電源を確保できない施設向けに、AC100ボルト電源で使用できるタイプもラインナップしている。

【新製品の特長】
1. ナビゲート機能で簡単操作が可能
 「ワンタッチガイド」は、装置操作者が操作卓で選択した検査部位に適切な撮影サイズや撮影距離など撮影準備に必要な情報を表示してナビゲートする機能だ。また、X線照射野を設定するX線可動絞り部には照射サイズを選択しやすくする工夫を施しており、操作に熟練していない医師にも容易に設定できる。X線照射野を示すランプには長寿命で照度の高いLEDを新たに採用し、点灯時の消費電力は当社従来機比で約70%削減しました。照射野ランプの点灯機能は、撮影直前に操作室からでも照射野を確認できる「LEDアイ」機能として、確実な撮影をサポートする。
 
2. FPDとの組み合わせによってより効率的な検査を実現
 FPD撮影キットを導入することで、ワイヤレスFPDを利用した撮影が可能だ。ワイヤレスFPDを用いることで、撮影後に画像を読み取る手間を省いて迅速に画像診断が可能になると同時に、撮影装置と撮影条件を連動できるため、検査業務のさらなる効率化を促進する。
 
3. 新搭載のグリッド着脱機能や面積線量計算機能で線量管理を支援
 「X’sy」シリーズとしては初めてグリッドが着脱可能な設計を採用した。小児撮影の際などにはグリッドの取り外しによってX線量を低減でき、無用な被ばくを抑えることができる。また、X線可動絞りの開き量と撮影条件から線量を計算して表示する機能を搭載しており、適切な線量管理を支援する。
 
□名 称 診断用X線撮影装置「X’sy Pro EFX Version(エクシープロ エフェックスバージョン)」
□価 格 670万円~(税別、システム構成により異なる)
□販売計画 発売から1年間で国内600台
 
【製造販売認証番号】(医療用)
□220ABBZX00103000 据置型アナログ式汎用X線診断装置[診断用X線装置X’sy Pro]
          据置型アナログ式汎用X線診断装置
 
■お問い合わせ先
http://www.shimadzu.co.jp/

診断用X線撮影装置「X’sy Pro EFX Version」