富士フイルム、主要9製品が「グッドデザイン賞」を受賞

2015.09.30

 富士フイルム(株)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2015 年度グッドデザイン賞※1において、インスタントカメラ“チェキ”「instax mini 70」やデジタルX 線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEOSmart C12/C77/G77」など主要9製品が、「グッドデザイン賞」を受賞した。同社は、1985年から31年連続で同賞を受賞している。
 今回、同社が「グッドデザイン賞」を受賞したのは、インスタントカメラ“チェキ”やミラーレスカメラなどのコンシューマー向け製品から、デジタルX線画像診断装置や総合診療支援プラットフォームなどの医療用製品まで多岐にわたっている。また、製品の外観デザインだけでなく、各製品の高い性能、使いやすさ、快適な操作性を実現したユーザーインターフェース、医療機器における体への負担の少なさなど、様々な観点から高く評価された。多くの応募の中から、多数の同社製品が「グッドデザイン賞」に選ばれたことを励みに、これからも優れた製品の開発に取り組んでいくという。

図1

※1:昭和32 年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」を母体とし、平成
10 年より財団法人日本産業デザイン振興会(現公益財団法人日本デザイン振興会)の主催事業として運営される日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度。これまで50 年以上にわたり、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを広く伝えることを目的に展開されている。

グッドデザイン賞 受賞製品
■インスタントカメラ “チェキ”「instax mini 70」
撮ったその場ですぐにカードサイズのプリントが楽しめることから、世界中で人気を博しているインスタントカメラ“チェキ”。“チェキ”「instax mini 70」は、男女問わずファッション感覚で持ち歩いていただける、鮮やかなカラーとモダンでシンプルなデザインが特長だ。また、シャッターボタンを押すだけで、被写体と背景の両方を明るく自然に撮れる「背景きれいフラッシュ」や、自分撮り用の撮影モード「セルフィーモード」を搭載し、あらゆるシーンで、バリエーション豊かな撮影を楽しめる。

【審査員の評価コメント】
デジタルカメラやスマートフォンの普及で、いまや独特の存在となったインスタントカメラ。機能のみならず、新たなユーザーに向けてプロダクトの魅力を高めるために、選択肢を広げる外観デザインとしたことは評価できる。より現代的な外観となっている。

図2

■ミラーレスデジタルカメラ 「FUJIFILM X-T10」
「X-T10」は、小型軽量ボディに、動いている被写体に強い「新AF システム」や、世界最短表示タイムラグ0.005秒※2と0.62 倍大型表示倍率※3の電子ビューファインダー、内蔵ストロボを搭載し、室内から屋外まで様々なシーンで撮影できる「ファインダーを覗いて撮る楽しさ」を提供するミラーレスデジタルカメラ。シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤル、レンズ鏡筒での絞り値の操作など、「X シリーズ」の特長である直感的なマニュアルの操作性を持ちながら、レバー1 つでフルオート撮影に切り換えられるオートモード切換レバーを搭載。初心者からプロカメラマンまで幅広いユーザーに応えることができる“小さいけれど本格派”のミラーレスデジタルカメラ。

【審査員の評価コメント】
デジタルカメラやスマートフォンの普及で、いまや独特の存在となったインスタントカメラ。機能のみならず、新たなユーザーに向けてプロダクトの魅力を高めるために、選択肢を広げる外観デザインとしたことは評価できる。より現代的な外観となっている。

図3

※2:実際の被写体の動きと、ファインダーを通じて見た被写体の動きとの間に生じる時間差が世界最短0.005 秒。平成27 年4 月時点。同社調べ。
※3:ファインダーを通じて見る被写体の像の大きさと、肉眼で見る被写体の大きさとの比率。35mm 判換算 50mm レンズ、無限遠、視-1.0m-1の時、0.62 倍。

■ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-A2」
「X-A2」は、APS-CサイズCMOS センサー、高性能フジノンレンズ、独自の画像処理エンジンの組み合わせにより高画質を実現し、小型軽量で簡単な操作性を追求したエントリーユーザー向けのミラーレスデジタルカメラだ。前モデル「X-A1」よりも接写性能が向上したキットレンズにより、最短撮影距離15cm※4までの近接撮影が可能。自分撮りも料理の撮影も大写しで楽しめる。新規搭載の175°回転チルト式液晶モニターを回転させると、AFモードが自動で「瞳AF」に切り替わり、瞳にピントが合った高品位なセルフポートレートを簡単に撮影できる。Wi-Fi通信機能を搭載し、撮った画像は簡単にスマートフォンやタブレットに転送可能。ダイヤルと操作ボタンをボディ右側に集約することで、片手で素早く操作できる快適な操作性を実現した。
※4:広角端撮影時。撮像面からピントが合う距離が最短15cm。レンズ先端から約7cm までの接写が可能。

【審査員の評価コメント】
高まる自撮り撮影のニーズに応えるため、液晶モニターのチルト可動域を上方向175°までに広げたり、セルフタイマーボタンを加えるなどの変更をしつつも、好評だった前モデル「X-A1」の形をほぼ変えることなくそのまま踏襲。バッテリー駆動で撮影できる枚数などもブラッシュアップしている。高い評価のデザインをあえて変えずに守る姿勢への評価が高かった。

図4

■デジタルカメラ用交換レンズ 「FUJINON LENS XF16-55mm F2.8 R LM WR / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR」
レンズ交換式デジタルカメラ「X シリーズ」のX マウントに対応し、2 本で16mm~140mm をカバーする開放絞り値一定(F2.8)の大口径ズームレンズシリーズ。高度な光学設計により各種収差を極限まで抑え、ズーム全域で画面の隅々まで高い解像力と美しいボケ味を両立する。防塵・防滴・耐低温設計や、高速・高精度で静かなAF を実現するリニアモーター、クラス最高水準の強力な手ブレ補正性能、ナノGI(Gradient Index)コーティング※5など最新技術を搭載すると共に、レンズ鏡筒に搭載した絞り値表記入りの絞りリングにより、直感的な操作で快適な撮影が可能だ。

【審査員の評価コメント】
カメラを覗かないでも絞り値がわかりすばやい操作を可能にした値表記入りの絞りリング、異なるピッチや素材や加工法で手の感触だけでどのリングを触れているかわかるようにする工夫、わずかなクリック感の変化で絞りがオートになったことを伝える工夫など、撮影現場での使い勝手に焦点を当て非常に繊細なつくりこみを凝らし、その上でシャープな描写を実現。さらに防塵防滴機構、耐低温といった機能まで盛り込んでいる。「開放絞り値F2.8一定ズームレンズ」で撮影する楽しさ、心地よさをうまく形にしている。

※5:ナノサイズの凹凸構造をレンズ表面に形成することで、レンズの面反射を低減する技術。

図5

■プレミアムコンパクトデジタルカメラ 「FUJIFILM XQ2」
 「XQ2」は、2/3型「X-TransTM CMOSⅡ」センサー※6と、F1.8 の明るい開放絞り値、広角25mmからの光学4倍ズーム、約206g※7と軽量でスタイリッシュなコンパクトボディを、「シンプルに研ぎ澄ました高品位デザイン」でまとめあげたことによって、撮影する悦びや操作する楽しみ、所有する満足感を提供するカメラ。前モデル「XQ1」で好評を博した基本デザインを継承し、人気の高品位なブラックに加え、市場から要望の強かった「シルバー×ブラック」と気品ある「シルバー×ホワイト」を新たにラインアップ。AF性能などの撮影機能を進化させ、新フィルムシミュレーション「クラシッククローム」も搭載している。
※6:X-Trans は、富士フイルム(株)の商標または登録商標。
※7:付属バッテリー、メモリーカード含む。

【審査員の評価コメント】
F1.8 と明るく25mm からと広角にも対応した4 倍ズームレンズをコンパクトかつシンプル、それでいてかすかに往年のカメラをも思わせるフォルムにまとめ好評を得ていたシリーズを、あえて形状を変えずにAF 性能や撮影モード、新しいカラーバリエーションを加えるといった形で進化させた。このあえて変えないこともデザインという点と、もともとの「XQ1」のシンプルなまとまりの良さを再評価した。新しいシルバー×ブラックモデルではさらに往年のカメラを思い起こさせる部分が強く一度カメラから離れていた層にもアピールできそうだ。

図6

■デジタルX線画像診断装置 「FUJIFILM DR CALNEO(カルネオ) Smart C12/C77/G77」
X線エネルギーの変換効率が高い画像読取技術と新開発のノイズ低減回路で、低線量なX線でも高画質な画像が得られるDR 方式※8・カセッテサイズのデジタルX線画像診断装置。カセッテの四辺の角を大胆にソリ落とした曲面形状で、ベッドに寝ている患者の背面の挿入性が向上し、患者の身体的負担と撮影者の作業労力の軽減に効果を発揮する。さらに、同社の抗菌コート技術「HYDRO AG(ハイドロエージー)」により、銀系抗菌剤を含有した超親水性膜でカセッテの全面をコーティングした「抗菌」仕上げだ。C12は、手足や保育器の新生児のX線撮影に最適な四切サイズ(10×12 インチ)。C77/G77 は、カセッテの縦横の向きを変える手間がいらない17×17 インチの正方形である。

【審査員の評価コメント】
デジタルX 線用のカセッテとして、高画質、薄型、低被曝、カーブによる設置時の患者負担の軽減、ネジなどの部品を削ぎ落とした衛生的な設計など、患者、検査者双方への気配りを盛り込んだコンセプトを受け継ぎながら、より多様なニーズに寄り添ったシリーズ展開を行なっている。縦横回転を不要とする正方形、新生児用のサイズともに、幅広い医療現場をサポートするデザインである。

※8:Digial Radiography の略。X 線エネルギーを電気信号に変換し、X 線透過画像として再構成する手法。

図7

■デジタルX線画像診断装置 「FUJIFILM DR CALNEO(カルネオ) GL」
全下肢や全脊椎など広範囲をワンショットでX線撮影できる、ロングサイズ(17×49インチ)のDR方式・デジタルX線画像診断装置。従来では複数回に分けて行っていた撮影を1 回で終えることができるので、作業効率が大幅に向上する。また、X線撮影の所要時間も短縮し、患者の身体的負担の軽減に寄与する。さらに、X 線エネルギーの変換効率が高い画像読取技術と新開発のノイズ低減回路で、低線量なX 線でも高画質な画像が得られる。

【審査員の評価コメント】
デジタルX 線画像診断装置のカセッテとして、フィルム時代では思いもつかなかった大型ロングサイズを世界で初めて実現した。シリーズのもつ高画質、低ノイズ、低被曝などの機能に加え、サイズを変えることにより、撮影が一度にできることで被曝の機会を減らし、撮影時間を短縮することによる患者の負担軽減にも高い効果を発揮している。また、従来バラバラに撮影していたため見ることができなかった、それぞれの部分の関係性に注目する診療も可能にし、医療現場だけでなく、医療そのものの向上にも貢献が期待できる。デジタルだからこその特性
が生かされ、全く新しい発想により、今後の時代を変えるかもしれない本質的で強いデザインであると評価する。

図8

■総合診療支援プラットフォーム 「CITA(シータ) Clinical Finder」
「CITA Clinical Finder」は、病院内の様々なシステムに管理されている診療データを1 つのプラットフォームに集約・表示し、診療のシーンに応じて目的の情報に簡単にアクセスできる環境を提供するソフトウェアだ。 医師や医療スタッフのワークフローの起点となるホーム画面「クリニカルフロー」では、「入院予約患者」、「特定の病名がついている患者」などの条件を複数設定すれば、目的の患者もしくは患者群が特定され、患者毎の診療プロセスの進捗状況を検索・表示することができる。本ソフトウェアにより、診療業務の支援、医療の質向上に貢献する。

【審査員の評価コメント】
医療現場における多種多様な診療データを統合化するアイデアを具体化したシステムは、医療サービスの質を向上できる可能性を具体的に示す素晴らしい事例として高く評価できる。様々なデータの連携は、洗練されたユーザーインターフェースによってはじめて保証されるといっても過言ではない。実現されたインターフェースでの患者データを基軸とした医療サービスの可視化はとてもわかり易く、医療システムだけでなく、一般的なサービスのを向上するための参考になるものとして期待できる。

図9

■多機能UVクリア美容液 「アスタリフト ホワイト パーフェクトUVクリアソリューション」
シミやくすみなどの肌悩みを持つ女性に向けたスキンケアシリーズ「アスタリフト ホワイト」の多機能UVクリア美容液。肌内部まで到達し、シミやたるみの原因となる紫外線最長波領域「Deep UVA」(波長370nm~400nm)をはじめ、肌に届くすべての波長の紫外線を効果的にカットする、独自開発の紫外線防御剤「D-UVガード」を配合。さらに、本シリーズ共通の「ナノAMA」※9や「ナノアスタキサンチン」※10などの成分を配合しており、美容液機能や肌色をトーンアップする化粧下地機能などを備えている。製品のキャップ部分に紫外線に反応して色が変わる「UVセンサーキャップ」を採用。目には見えない紫外線を色の変化で認識でき、毎日のケアを楽しくする。

【審査員の評価コメント】
パッケージ自体にこの商品を使う時を知らせる機能をもたせた部分を評価した。新しい素材や技術を使ったパッケージがこれから更に増えていくことを期待する。

※9:せり科のハーブ植物「センテラアジアチカ」に含まれ、高い抗炎症作用を持つ3 つの成分「アジア酸」、「マデカッソ酸」、「アジアチコシド」を含む美容成分。同社は、独自の「ナノユニット技術」により、このAMAを世界最小クラス20nmサイズにした独自成分「ナノAMA」を開発し、「アスタリフト ホワイト」のスキンケアシリーズに配合している。
※10:「アスタキサンチン」の乳化物を同社独自技術で約100nm 以下のサイズにしたもの。

図10

●お問い合わせ
富士フイルム(株)
URL:http://fujifilm.jp

会員ログイン
Satellite View Key Journal HP1 ▼▽「RadFan」2013年1月号以降の文献pdf販売中!▽▼ ▼▽「RadFan」2011年4月号以降の文献pdf販売中!▽▼ ehon2
このページの先頭へ戻る