日本アキュレイ、トヨタ記念病院にて「サイバーナイフM6シリーズ」の設置が完了―サイバーナイフ最新機種の国内初稼動へ―

2015.08.10

がん診療拠点病院、高精度放射線治療システムを導入

トヨタ記念病院に新たに設置された
放射線治療機器「サイバーナイフM6シリーズ」
※ 画像はイメージ
日本アキュレイ(株)は、トヨタ記念病院における放射線治療機器「サイバーナイフ M6シリーズ」(以下、サイバーナイフ)※1の設置が完了したことを発表した。
愛知県西三河北部地域の急性期中核病院として地域医療を担うトヨタ記念病院では、患者さん視点の高度医療を推進してきた。サイバーナイフの導入により、病変周辺の正常組織や重要臓器への影響を最小限にとどめながら、低侵襲でがん治療を行う環境が更に深化することになるという。最新機種の国内第一号機である今回の導入により、国内のサイバーナイフシステム稼働台数は30台となるという。
なお、トヨタ記念病院での治療開始は2015年9月に予定されている。
今回のサイバーナイフ導入の目的について、岩瀬三紀 病院長は「がん診療体制強化の一環として高精度な治療機器の導入は、地域医療の水準の向上につながると考えています。高齢化社会を迎えてがん患者数が増加する中、サイバーナイフによる治療が、患者さんおよびご家族の皆さまの心身への負担軽減に貢献してくれるものと期待しています」と語っている。また、放射線科科部長奥田 隆仁 医師は「従来機種より照射方法の選択肢が増えた結果、サイバーナイフの治療の適用範囲は更に広がり、個々の病状に応じて最適な治療計画を作成することが可能となります。また、治療中の腫瘍の動きを追尾し、病巣に放射線を集中させる機器の特長を生かした治療を提供できるよう、スタッフ一同準備を進めています。」とコメントしている。
サイバーナイフシステムのテクノロジーは、頭蓋内・頭頸部に加えて体幹部病変にも、主に体幹部定位放射線治療(Stereotactic Body Radiation Therapy:SBRT)を提供し、また、動体追尾システムを搭載し、照射ターゲットを高精度で捉え有効線量を照射することが可能で、重要臓器や正常組織に隣接した腫瘍の治療も可能にするという。

※1 本システムは、2014年3月に厚生労働大臣による薬事承認を得た。今回の設置は、本システムの日本第一号機。

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