フィリップス、MRI装置専用ライティングソリューション「In-bore solution」を発売―MRI検査中に映像と音楽で患者様の不安を軽減―

2015.04.10

(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、4月17日より、MRI装置専用に開発された、ライティングソリューション・アンビエント エクスペリエンス「In-bore solution(インボア ソリューション)」の販売を開始する。


「In-b ore solution(インボア ソリューション)」

フィリップスは、創業より長年培ってきたライティング技術を応用した医療機関向けライティングソリューションであるアンビエント エクスペリエンス*1を従来より販売しており、MRIやCT等の検査時の患者様の不安を軽減し、リラックスできる検査室の環境を提供してきた。

今回、発売するMRI装置専用の新たなライティングソリューション「In-bore solution」は、狭いMRI装置本体の中で、患者様が映像と音楽を楽しみながらリラックスした環境で検査を受けることを可能とするソリューションである。映像はMRI装置の背面に特殊モニターを設置し、特別に用意されたミラーで投影する。

MRI検査の需要は年々高まる一方であるが、その検査環境は、長時間狭いMRI装置内の環境にさらされ、患者様にとっては改善が必要な状態であった。同社の「In-bore solution」により、下記の課題の改善が見込まれる。

・映像と音楽でリラックスした環境で検査を受けることが可能
・検査時の不安とそれにより発生する不意の挙動による再撮影の低減
・検査を受けた患者様とそこで働くスタッフの体験が他施設との差別化になり、結果、患者数の増加と検査自体のスループット向上に貢献

さらには「In-bore experience」により、MRI検査中に発生する音を軽減する新しい技術ConforTone(コンフォトーン)で最大80%*2のノイズを低減させることができる。

高まる検査環境に対するアメニティ性向上の需要と病院戦略としての差別化アイテムとして、映像、音楽、ライティングによるリラックス環境の提供は今後ますます注目されていく。「In-bore solution」を始めとするアンビエント エクスペリエンスは、同社が考える新しいMRI装置のソリューションとしてお客様に提供していく、としている。

「In-bore solution」の希望販売価格は、2千4百万円で(税込、仕様により異なる)、国内初年度の販売目標台数は約20台を見込んでいる。

なお、本「In-bore solution」は、4月17日(金)~4月19日(日)にパシフィコ横浜にて開催される「2015 国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2015)」のフィリップスブースにて、日本初の実機展示を行う。

*1 アンビエント エクスペリエンスは、フィリップスの医療機器事業部と照明機器事業部が共同で開発したもので、MRIやCTなどの撮影室の天井に光の三原色である赤、青、緑の光が無段階に調光できる光源を配置して、部屋全体の色調を変えるもの。これにより、撮影室に入るとまるで虹の中にいるように、壁面も天井も思いのままの色調に変化させることができる。
さらに、壁面には患者さんを和ませる宇宙空間や森林といった風景や、小児が好きなアニメーションを投影し、その情景をかもし出すBGMを流すことができる。これにより患者さんが撮影室に入るとまるで別世界にいるような気分になり、リラックスすることができるのである。

*2 海外フィリップス社調べ。ConforToneを使用しなかった場合との比較

●お問い合わせ
フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ヘルスケア事業部
TEL:0120-556-494
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