クック メディカル、日本初メタリック素材の外因性尿管狭窄・閉塞治療用ステント 「Resonance® メタリック尿管ステント」を販売開始

2014.12.02

クック メディカルは、「Resonance® メタリック尿管ステント」(以下、レゾナンス)を2014年12月より日本で販売開始した。

外因性尿管狭窄・閉塞治療用としては日本で初めて承認された金属製のステント。経皮的腎瘻チューブやプラスチック製ステントなどによる従来の治療法に加わる新たな選択肢である。

外因性尿管閉塞は、子宮頸がん、前立腺がん、結腸直腸がんや後腹膜線維症など様々な疾患が原因で、尿管が外側から圧迫されることで尿流が妨げられ、腎機能低下や疼痛、発熱などを引き起こす疾患である(*1。

本ステントは外因性の尿管狭窄・閉塞部位に留置し、持続的な尿流を確保する。従来、外因性尿管狭窄・閉塞のステント治療にはプラスチック製の尿管ステントなどが用いられていたが、本ステントは金属合金(MP35N)を用いている。特許技術である(*2コイルデザインなどにより高い開存性と耐圧性が維持され、最長12カ月の長期間の留置が可能。また、ラディアル方向(放射方向)の圧に強く、レゾナンス使用によってステントの交換回数の低減が見込まれている。米国での臨床研究では、プラスチック製ステント使用時と比較した場合、レゾナンス使用により年間の医療費が約48%から74%削減されたというデータもある(*3。日本でも当製品の使用により12ヶ月時点でのデバイスと医療処置費を足した医療費全体の削減が期待されている。

クック メディカル アジア・パシフィック ウロロジー(泌尿器科)事業部セールス・マーケティング部長のゲイリー・オングは、次のように述べている。
「患者様第一がクックメディカルの理念です。このたびレゾナンスを日本の皆様にお届けできることを、大変喜ばしく思います。現在、腎瘻チューブやポリマー製の尿管ステントを使用している外因性尿管閉塞の患者様にとってレゾナンスが新しい治療の選択肢として広がることを期待しています」

*1 Chung SY et al, J Urol 172: 592-594, 2004
*2 US Patent#: US7,550,012 B2
*3 Taylor ER et al, J Endourol 7: 917-921, 2012

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Cook Japan(クック ジャパン)広報担当
フライシュマン・ヒラード・ジャパン(株)
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