富士フイルムメディカル、病院内の各診療部門システムの診療データを一つのプラットフォームに集約・表示ができる次世代統合プラットフォーム「CIS ワークステーション」を発表 〜医師や医療スタッフが、診療の場面に応じて簡単に目的の患者情報にアクセスできる〜

2014.07.15
システム概念図
CISワークステーション画面
ガジェット機能による参照画面
富士フイルムメディカル(株)は、子会社である富士フイルムメディカル IT ソリューションズ(株)と共同で、病院内の各診療システムで管理されている診療データを1つのプラットフォームに集約し表示できる次世代統合プラットフォーム「CIS ワークステーション※1」を開発した。なお、7月16日から18日まで東京ビッグサイトにて開催される「国際モダンホスピタルショウ2014」の同社ブースにて、同システムを技術展示する。

今回開発された次世代統合プラットフォーム「CIS ワークステーション(仮)」は、病院内の各診療システムで管理されている診療データを1つのプラットフォームに集約して表示することができる。同システムには、診療プロセスを容易に把握できる「目的別患者リスト」機能が搭載されており、医師や医療スタッフが「入院予約患者」「特定の病名がついている患者」などの条件を複数設定すれば、目的の患者もしくは患者群が特定され、患者毎の診療プロセスの進捗状況を検索・表示することができる。

また、患者リストやメール、カレンダー(スケジュール)等の業務機能をはじめ、検査画像や所見レポート、心電図、 3D 画像、動画等の患者の診療情報は、一つ一つの機能別フレーム(メディカル・ガジェット)として、ディスプレイ上に自由にレイアウトして閲覧者毎のポータル画面を作ることが出来る。例えば、術前の検査データ、術中の麻酔記録や映像を一つの画面上にメディカル・ガジェットとして表示し、術後のリスク管理や次の診療計画に繋げるなど、横断的な 診療ワークフロー環境を提供する。

同システムは、医用画像情報システム「SYNAPSE」をはじめ、生体情報システム「Prescient」、医療向け3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」、内視鏡情報管理システム「NEXUS」など富士フイルムのITソリューションとの連携が可能。また、一般的なWEBシステムや他社のシステムとも連携可能。

本システムにより、院内での多岐にわたる診療現場の要求に柔軟に対応することができるだけでなく、今後は地域 施設間の連携や患者一人ひとりの診療履歴を効率よく、わかりやすく蓄積・参照できるシステムへの発展が期待される。

※1: ClinicalInformationSystemの略。「CISワークステーション」は仮称。

<特長>
(1)診療業務の起点となる、診療プロセスを容易に把握できる目的別患者リスト機能
(2)様々な機能をメディカル・ガジェットとして自由に組み合わられるプラットフォーム・コンセプト
(3)富士フイルム IT ソリューション製品の全てを集約、連携
(4)一般的な WEB システムや他社製品も連携可能
(5)統合インターフェース・テクノロジーで幅広い情報をシンプルに接続

●お問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
営業本部 マーケティング部
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URL:http://fms.fujifilm.co.jp/