コンティニュア・ヘルス・アライアンス、 消費者向け製品展開の促進に向けてヘルスケアICT機器の 最新設計ガイドラインを公開
- エンド・ツー・エンドで“つながる”パーソナル・ヘルスケアICT機器の 設計・開発ガイドラインの内容を追加 -

2011.05.16

グローバルの医療機器メーカーやハイテク企業で構成するNPO法人のコンティニュア・ヘルス・アライアンスは、「コンティニュア設計ガイドライン2010」を一般公開した。

この設計ガイドラインは、コンティニュアが2010年末に会員企業に限定して 公開していたもの。最新版では、これまでよりも効率的かつシームレスに健康データを管理/利用 できるように、エンド・ツー・エンドで“つながる”パーソナル・ヘルスケア・ソリューシ ョンの確立を支援する。本設計ガイドラインの一般公開により、コンティニュア会員企業やその他の企業は相互運用性を確保するとともに、コンティニュア・システムの実現方法、あるいは基礎となる技術標準や仕様を確認することができる。

今回公開された最新版は下記5つの機能が新たに加わった。

WAN(広域エリア・ネットワーク)インターフェースの追加
PC、携帯電話、ヘルス・アプライアンスなど、アグリゲーションまたはハブ・デバイスから健康データを受信し、標準化された形式でデータを遠隔モニタリング・サーバーやEHR(エレクトロニック・ヘルス・レコード:電子健康データ・サーバー)に送信する。
このサービスは、IHE(Integrating the Healthcare Enterprise:医療情報システムの相互運用性を推進する国際的なプロジェクト)との連携で開発された。

PAN (Personal Area Network:パーソナル・エリア・ネットワーク)とセンサーLANに対応する2種類の新しいデバイスを追加
「ピークフロー・メーター」(PFメーター)と投薬モニタリングに使用する「アドヒヤランス・モニター」が追加。

ISO/IEEE をベースにしたフレームワーク仕様の更新と強化
使用される機器やアプリケーションに関係なく、コンティニュア機器に記録されたデータの共通伝送プロトコルを定義する。

センサーLAN(Sensor-Local Area Network:センサー・ローカルエリア・ ネットワーク)インターフェースをサポートするZigBee(R)を追加
ZigBeeは、家庭において複数のセンサー機器を使用する場合、その優れた効率によって選択される。

HRN(Health Record Network:ヘルス・レコード・ネットワーク)インターフェースに電子メールを追加
遠隔モニタリング・サーバーと電子健康データ間のインターフェースを規定している。

次の「設計ガイドライン2011」には個人認証の取り扱いやデータの完全性に関する仕様が含まれる予定。
また、データ管理許可システム (consent management)が、現在コンティニュアの委員会でレビューされており、今年にもコンティニュアの会員企業に公開される予定。

コンティニュア・ヘルス・アライアンスについて
コンティニュア・ヘルス・アライアンスは、パーソナル・ヘルスケアの質的 向上をめざし、様々な医療機器や健康管理サービスの連携を通じて、人々の健康管理を支援する国際的なコンソーシアムです。本部は米国オレゴン州ビーバートンにあります。
参加メンバーは全世界で230社にのぼり、人々の健康増進や健康管理、自立し た生活の実現に向け、相互運用可能なパーソナル・ヘルス・ソリューションの確立に努めています。コンティニュアに関する詳細については、www.continuaalliance.org/jp を ご覧ください。