フィリップス・レスピロニクス、成人用人工呼吸器BiPAP装置の新機種 「BiPAP A40システム」(バイパップ エー40 システム)を発売

2013.07.19

 フィリップス・レスピロニクス合同会社(本社:東京都港区、職務執行者社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、7月19日より、成人用人工呼吸器であるBiPAP装置の最新機種「BiPAP A40 システム」の販売を開始することを発表した。

 初代BiPAP装置を1990年に日本で発売してから、今回の「BiPAP A40システム」は同社として5代目のBiPAP装置となる。今回新たに、従来の機能の一つであるAVAPS(平均換気量保持機能)機能〈*1〉にAuto-EPAP機能〈*2〉を加えた「AVAPS-AEモード」が搭載された。本モードでは、呼吸不全の患者さんの肺に適切な圧力を供給し換気をサポートしながら、夜間などに発生する上気道の変化に伴う上気道抵抗を検知し、自動で圧力を供給し気道の開放を維持させることができるため、患者さん一人一人に適した呼吸サポートを自動化することが可能となった。
 また、同社の呼吸不全患者さん向け人工呼吸器としては初めて動脈血酸素飽和度(SpO2)測定用のオキシメトリーモジュール〈*3〉を直接接続できるようになり、きめ細やかな診療をサポート。また今回からカラーディスプレイを採用し、画面が見やすく操作が簡単に行えるようになった。

「BiPAP A40システム」の特長
1. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸不全患者さん一人一人に適した呼吸をサポート
新しく搭載された「AVAPS-AEモード」により、PS(プレッシャーサポート)の可変に加え、患者さんの上気道の変化に伴う上気道抵抗を検知し、EPAP(呼気時気道陽圧)を自動的に調整する。これにより、患者さん一人一人の時間ごとに変化する病態・状態に適した呼吸を自動的にサポートすることが可能となる。

2. 動脈血酸素飽和度(SpO2)のモニタリングにより、きめ細やかな診療が可能に
機器の背面に動脈血酸素飽和度(SpO2)測定用のオキシメトリーモジュール*3を直接接続することができ、動脈血酸素飽和度(SpO2)の値を専用のソフトウエアで確認することができる。そのため、さらに詳細な治療状況の把握ができ、きめ細やかな診療を可能にする。また患者さん自身でも状態を把握できるように、本体のディスプレイにも動脈血酸素飽和度(SpO2)を表示させる機能を搭載した。
3. わかりやすい操作画面と安心の着脱式バッテリー
明るく見やすいカラーディスプレイを採用し、治療の開始/終了、設定変更時などの操作が簡単に行える。また、着脱式バッテリーを本体に装着しておくことで自動的に充電され、急な停電など万一の電源消失時や移動の際にも継続して使用することができるため、より安心な在宅療法を可能とする。

〈*1〉AVAPS(平均換気量保持機能)機能とは:必要とする目標1回換気量をPS(プレッシャーサポート)を用いて自動的に調整し、圧力を供給する機能。
〈*2〉Auto-EPAP機能とは:装置が患者さんの上気道抵抗をモニタリングし、患者さんの気道解放を維持するのに必要な圧力を自動的に調整する機能。
〈*3〉オプション

 「BiPAP A40システム」の希望販売価格は170万円(税抜)、レンタル料金は月額5万8000円(税抜、着脱式バッテリー、着脱式バッテリーモジュール付き)。

製品情報
一般的名称:成人用人工呼吸器
販売名:BiPAP A40システム
医療機器承認番号:22500BZX00130000
高度管理医療機器/特定保守管理医療機器
寸法:L184×W222×H108mm
重量:約2㎏

●お問い合わせ
フィリップス・レスピロニクス合同会社 マーケティング部
TEL: 03-3740-3245
URL: http://www.philips-respironics.jp/