東芝メディカルシステムズ、米国バイタル・イメージ社を買収、グローバル市場における医療画像ソリューション事業を強化

2011.04.28

東芝メディカルシステムズ(株)(本社:栃木県大田原市 社長:綱川 智、以下「東芝メディカル」)と、医療画像ソリューションを手がける世界トップクラスのメーカである米国バイタル・イメージズ・インク(Vital Images, Inc./本社:ミネソタ州ミネアポリス、CEO:Michael Carrel、以下、「バイタル社」)は、本日、東芝メディカルの買収目的子会社(以下「合併子会社」)を通じてバイタル社の発行済普通株式を1株あたり18.75米ドル、総額約273百万米ドルの現金にて買付、合併する旨の契約に合意した。

本合併契約は、バイタル社の株主からバイタル社の発行済普通株式を1株あたり18.75米ドルにて現金買付を行うことを定めており、バイタル社と東芝メディカルの取締役会において全会一致で決議されている。この価格は過去30日間におけるバイタル社株式の出来高加重平均価格に39%のプレミアムを加えた金額になる。
東芝メディカルの代表取締役社長・綱川 智氏は「当社はバイタル社と10年にわたり良好な関係を築いており、この会社の製品を50カ国以上へ販売してきたが、今回の買収でこの関係をさらに強化、発展させていきたいと考えている。当社はバイタル社の製品、技術、経営陣並びに従業員を非常に高く評価しており、この優秀なチームと共に世界中の医療現場に貢献できることを期待している。本取引によって、当社は両社の技術を融合し、画像ソリューション事業を強化することで、グローバル市場で求められている先進の画像診断解析ソフトウエアや画像ソリューションを医療従事者や医療ITプロバイダーに提供することが可能になる。」 と述べている。
バイタル社のMichael Carrel CEOは「本日はバイタル社の株主、従業員、顧客、そしてパートナーにとって最高の一日である。東芝メディカルは10年にわたり、我々の最大の顧客であり、かつ開発パートナーであった。今後は今まで米国内外の病院に提供してきたマルチモダリティ・プラットホームのさらなる改善に協力して取り組んでいく。本取引は、東芝メディカルの強みを活かし、我々のグローバルでのプレゼンス向上を加速するものである。」と述べている。

本合併契約に基づき、合併子会社による発行済全株式に対する公開買付は2011年5月11日までに開始される予定。
本公開買付の実行は、バイタル社の発行済株式の過半数(希薄化後)を超える応募、1976年Hart-Scott-Rodino反トラスト改正法のもとでの米国連邦取引委員会による承認、その他行政上の認可の取得、及び通常規定されるその他の取引完了条件を満たすことを前提に行われる。本取引は2011年の第2四半期もしくは第3四半期中に完了する予定である

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